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朽ちないサクラのnomoreのレビュー・感想・評価

朽ちないサクラ(2024年製作の映画)
4.0
我々を守る警察の「正義」はどこにあるのか?
その「正義」は対立するものなのか?
「正義」を貫くとはどういうことなのか?

観終わって煩悶してしまった。

犯罪を犯してしまった人を捜し出し、処分することによって人々を守る「正義」。

一方、犯罪を起こしそうな人を捜し出し、未然に事件を防ごうとする「正義」。
その「正義」を執行するためなら、1人の犠牲がでても、100人の命が救えるならば致し方ないとするのか。

「公」の「安」全と「安」心のために。
そして、その活動は人々に決して知られてはならない...

「朽ちないサクラ」の意味することとは...

警察の「正義」の闇に迫る骨太なサスペンスミステリー

杉咲花vs安田顕の演技合戦が最大の見せ場
ラストの対峙は、目が離せない緊迫感に満ちている。

杉咲花がたどり着いた驚愕の真相とは?

豊原功補のベテラン刑事も魅力的。
杉咲花を助ける同僚の萩原利休が正義感に目覚めていくのもよかった。

最後、満開のサクラの中を決意を秘めて歩く杉咲花の姿を焼き付けました。

刑事になって自分の「正義」を貫く杉咲花を見てみたくなりました。
原作続編の『月下のサクラ』でまた会えることを期待しています。
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