ルーク大佐

イチケイのカラスのルーク大佐のレビュー・感想・評価

イチケイのカラス(2023年製作の映画)
3.4
現実の法曹界はみちおが大手を振って歩けるようなゆる~い空間ではなく、同期を蹴落として出世するため、権力者や政治家に忖度、一般社会人が「大丈夫か?」とびっくりする判決も普通に出る。

裁判官はもっとも世情にうとい人々であり、激務のために情報のアップデートがかなり遅れている。裁判が長期化して書類作業が増えることを嫌い、できるだけ当事者同士の和解をすすめる。みちおのようにひとつひとつの裁判に全力で臨む判事は何割くらいいるのか。

さて、フィクションベースのリーガルコメディなので、あまり気合いを入れてコメントするモチベーションがわかない。オチはちゃんと伏線を回収しているのでまあまあのストーリー。

ただ、裁判現場であんなに判事が動き回ることはないし、あの沈黙の間合いがどうも苦手だ。
どの演出も濃い味で舞台演技のような感じ。
田中みな実の演技は学生劇団のようでイマイチかな。
ルーク大佐

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