なかがわゆうき

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)のなかがわゆうきのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

実はそこまで惹かれてなくて、まぁアマプラあたりに入ったら見ようかと思ってた。

…良かったのですよ。
80、90年代ドラで過ごした僕には、のび太の0点テストから始まるいつもの日常、出来杉の話を受けてドラえもんの解説踏まえつつ非日常を探しに行く展開の時点で、「もう好きだわ」の感情に。
もちろん道具を修理に(今回はリサイクル)出す流れで、ドラえもんの道具パワーに縛りを設けるお馴染みの展開。
段々と怪しくなってくるユートピアに、旧ドラの日常→非日常(ホラー)な匂いを感じつつ、ラストのタイムループな流れ。

と、のび太の日本誕生や魔界大冒険あたりの雰囲気を感じ、あぁ好きだわとなったわけです。

さらっと宇宙小戦争繋がりの小ネタもあって、一人盛り上がっておりました。


これ、外側は子ども向けだけど、中身はがっつり大人向けテーマです。


テーマへの答えは賛否両論あるんだろうな。
でも、子どもの時の自分は、日本誕生や宇宙小戦争、西遊記を見て、敵役の大人たちの言う世界が怖いとなんとなく感じた。
そして、そこに「違うよ」と言えるのび太たちがかっこよかった。
解決の仕方を見て"良かったね"ではなかったな。

などと、宇宙小戦争で残念だったなと思ったそこら辺の怖さを感じられたので、最近のドラえもんの中で一番好きかもしれないです。

見て良かった。