5歳児に論破されました

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)の5歳児に論破されましたのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

3月4日にAmazonプライムにて視聴。
物語の舞台はタイトルの通り、理想郷で、テーマは理想の対義語と言っても良い"個性"。映画全体を通して完璧を目指すのではなく、"自分らしく生きることが大事だ"ということを伝えていた。今まで環境問題を訴えていることはあったが、こうした内面的な部分をテーマにしたのは初かなと思う。ただところどころ疑問に思うところがあった。1つはゲストキャラとの関係性。ゲストキャラといつもの5人との関係性がかなり薄い。特に、ジャイアンとスネ夫そしてしずかちゃんは心を乗っ取られてしまうのでゲストキャラとまともに関わっていない。そんな状態で別れを惜しむのはどうも納得できない。もう少し、この辺を深掘りして欲しかった。もうひとつはドラえもんの発言。いくら"個性"が重要でものび太に対して"そのままの、のび太君が好き"とは言っちゃいけないと思う。ドラえもんはのび太の成長を促すことが目的なのにそれを妨げるような発言は本末転倒なのでは?と感じた。ただ作画や演出はかなり良かったと思う。特にバトルシーンは迫力があり、今後も期待したい。総じてストーリーにツッコミどころはあるが、家で見る分には良い映画かなと思う。