このレビューはネタバレを含みます
やっと見に行けた。。
予告編でも使われているセリフ「自然に生きるっていう事が美しいって事なのかも」という主軸からブレずに物語は進んで行った。彼氏に「別れる」って言われたら東京帰ろうとするズブ子も自然だし、葬式に行くのにステージ衣装を用意しちゃうモリリンも自然。自分の気持ちに正直。だから、見ていて心地良い映画だった。
ただ1人、ヴァージンだけはなかなか自分の本心を見せないから、何を抱えているのか?と疑問を抱えながら見る事になると思う。堂々としたステージを見せていても、不安ってあるんだなあ、と。
葬式でお母さんの手紙にじんわり来た。そして、ずっと後ろに控えていたヴァージンの感情が爆発。流石の滝藤さんといった感じだった。感情が爆発するきっかけとなった「コンパクトは小さくて見にくい≒醜い→いつかは美しい(白鳥に)」という言葉遊び(なっちゃんの心遣い)は、お母さんの手紙がなければ分からなかった訳で、葬式というものは、多少無理をしてでも出掛けて故人の話をするべきなのだなと思った。
しかも、お母さんはなっちゃんがオネエであることを知っていて「秘密にしてね」とヴァージンに伝える。もう亡くなったのに、母親にとってはまだ生きているんだなとしんみりした。