存在しない部屋、他の人にはただの壁。
その部屋で主人公が見えてる視界が彼の妄想なんだろうか😅、周りからは頭のおかしい変わった男。個人的に興味深い性格で設定も面白いと思った。

トライベッカ映画祭にて。

ヨナス・カールソン(俳優？)の短編「The Room」を映画化したものらしい。

ジョン・ハムが演じる主人公オーソンのモノローグで語られるオフィス風刺コメディかな？
無機質なオフィスで繰り広げられる中途入社の社員vs既存社員のゆる～いドラマ。
もしくはオフィスとオフィスワーカーの負の側面を弄るドラマ

ジョン・ハムを直近で観たのが「トップガン マーヴェリック」だったのでギャップがすごい。彼が主演だと知らなければしばらく気づかないであろう風貌で、几帳面会社員と変なおじさん紙一重のサラリーマンを演じていた。

几帳面すぎて同僚たちにイライラするも、尊敬されようと決意して仕事にキッチリ取り組むが……

オーソンの平穏が訪れるのは謎のオフィス(個室)に入ってる時のみ。広くて豪華な部屋では仕事もはかどり成果をあげるが、他の社員にはその部屋の存在は見えていない！？

他の人はなぜオーソンが成果をあげてるのかさっぱりわからず、そりゃ上司のえこ贔屓や不正と誤解されても仕方ない。
尊敬されるはずがさらに溝が深まるというね……。

仕事を黙々とやってそれなりに成果をあげても結局は周りの評価もかなり影響するよねっていうサラリーマン川柳ぽさ感じる映画だった。
皮肉混じりブラックコメディだけどそんなに痛烈な感じはしない。

ただ、モノローグでほとんど説明されるのでこれじゃ小説の音読とあまり変わらないじゃん……と思ってしまった

Corner Office 　2022年作品
5.5/10
ヨアヒム・バック監督
ヨーナス・カールソン原作
ジョン・ハム　ダニー・プディ
サラ・ガドン　クリストファー・ハイアーダール
アリソン・ライリー　ビル・マーチャント
新入社員(ジョン・ハム)が存在しない部屋を発見して、そこで仕事をするが
同僚には部屋はみえないので、疎外感を感じる。
居心地の良い部屋にいるとき、同僚が彼をどう見ているかという
画がこちらの頭にうかばない、というかそれを提示した瞬間にこの
映画は終わってしまうので。あえてみせない。
そして映画はジョン・ハムの考えていることをひたすら聞かされるだけ。
ヨーナス・カールソン著作が元のなのだが、本を映像にしきれていない。
サラ・ガドンが職場ビルの1Fの受付嬢の役で、彼女が出ているのに
作品が残念で勿体ないなと思った。

• #サラ・ガドン