・今年の夏あたりからずーーーーーっと気になっててようやく観れた
個人的には2022年映画館でやっててよかった作品の一つに入れたい
恋愛感情がなくて系作品は「いや結局恋愛に繋がっとるやないか！！！」、「あらすじ詐欺では？！」があまりに多かったので、コケるか否か始まる前正直とても心配だった
その点で主人公蘇畑さんは最初から最後まで化粧っけなく、服もユニセックスでと裏切られた気分になることなく一貫してて安心した
ようやくこういう主人公が出てきて多少許される世になったのかと思うとそれも嬉しい
・さすがにマジョリティー側が少し露骨過ぎんかと思わんでもないが人の関係に必ず名前をつけたがるのにウンザリしていたので冒頭のやりとりから分かる〜と思って観ていた
男友達で人として好き、一緒にいて楽しいがなぜ許されないのか、彼氏彼女がいたらすぐホモ,レズを疑われる/一人で楽しそうだもんねと一線引かれると地獄の煮凝り
接していくうちに結局恋愛感情を持たれてしまい、「好きです！」告白される→「あれえ？？好きになっちゃったのね？！」の流れはつい笑っちゃうもののなんだか悲しい
誰も明確な悪意はないだけに真の意味の多様性が許されない現実がつらい
・明確な答えは出ていない(多分)のと色々突っ込んだねえ！！って感じではあるので非難しようと思えば非難できてしまう作品ではあると思う
それでもED曲、終わり方、関わった人達を見ているとその目線の優しさに良かったなと感じてくる
自身の在り方を考える意味も含めて観れて良かった
