Jun潤

映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!のJun潤のレビュー・感想・評価

3.4
2022.09.29

テレビシリーズ視聴中案件。
もはや毎年恒例になりつつあるシリーズ。
個人的な予想だと今年は僕の最推しである『スマイルプリキュア!』とのコラボ作品かと思いましたが予想は大外れ。
しかし妖精たちが人間化という一つの王道を見せてくれそうな予感を感じ今回鑑賞です。

プリキュアとしてブンドル団と日々戦うキュアプレシャスこと和実ゆい達。
そんな彼女達が暮らす「おいしーなタウン」に、突然子どものための遊園地「ドリーミア」が出現。
お子さまランチのテーマパークに大興奮のゆい達だったが、大人のため留守番していたマリちゃんがデリシャストーンに異変を感じ、ドリーミアに向かうも、大人というだけで入園できない上にロボットの手で“排除”されて下層へと落とされてしまう。
マリちゃんと共に下層に落ち、ロボットの軍勢に立ち向かうが歯が立たず、連れ去られたコメコメやマリちゃんを助けるため地下を巡っていると、遊園地の支配人・ケットシーに出会い、ドリーミア誕生の本当の目的を知ることになる。

いやはや、やはりプリキュアと言えども侮れないのですよ。
気になった点を上げると個人的には作画ですかね。
最終戦に向けたリソースの分配は良かったですし、ポップなアニメーションも見やすくなっていましたが、どうも良い悪いの波の高さにバラつきを感じてしまい、差が一層強調されていた印象です。

“食”とそこから転じて“お子さまランチ”をテーマに描かれるのは「ご飯は一人で食べるよりもみんなで食べる方が美味しい」と「子どもと大人」ということ。
前者に関してはテレビ本編でも言及されていたり、“食”をテーマにした作品でも取り上げられがちですが、今作では美味しい食事や楽しかったことだけでなく、辛かったことや悲しかったこともみんなで共有して乗り越えようというものも取り上げられていました。
なるほどなと思う盲点でしたし、食をポジティブなものだけでなくネガティブなものを共有する手段でもあるとしたのは、限られた小さいお友達が観る劇場版だからこそな感じですね。

「子どもと大人」については、こちらも度々語種ではありますが、今作では大人はお子さまランチを食べちゃいけないの?というシンプルな疑問から膨らます構成になっていて、好きなものを我慢しないと大人になれないのか、大人になってもお子さまランチは食べてもいいじゃないかと、かつて大人に利用された悲しき過去を持つゲストキャラに説く形で描かれていたのがまた良かったですね。

また、例年はゲストキャラと敵が兼任でしたが、今作ではケットシーとの運命をゆいの過去に、主人公サイドの成長を、本編でも重要になってきているコメコメにリンクさせることで、深掘りの不足もなく描かれていて、テレビシリーズでの積み重ねをより強く感じるし、ゲストキャラにも愛着を感じられる粋な構成でした。

人間態パムパムとメンメン可愛すぎないか。
あとお子さまランチは大人だってたまには食べたい。
Jun潤

Jun潤