回想シーンでご飯3杯いける

ウーマン・キング 無敵の女戦士たちの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

3.6
19世紀のアフリカに実在した国「ダホメ王国」を舞台に、女性のみで構成された戦士部隊の戦いを描いた歴史アクション映画。この戦士部隊が、マーベル映画「ブラックパンサー」に登場する親衛隊ドーラミラージュのモデルになっているらしい

この時代のアフリカでは奴隷の売買が頻繁に行われ、女性は戦略結婚の材料として扱われていた。そこで売れ残ってしまった女子は戦士になる為の訓練施設に入れられる。

設定を見る限りハードでシリアスな作風を想像してしまうけど、実際は華やかなアクション映画で、政治的な要素は必要最低限に抑えられている。女性が着る衣装も「ブラックパンサー」同様に現代的で洗練されているのだが、この辺りは映画用のアレンジなのだろう。

作品の骨格を形成するのは、戦隊を率いる女将軍と新入りの若い戦士達の子弟関係。史実を学ぶ社会派作品として観ると怪しい部分もあるだろうが、ほぼ全編に渡って女性だけで構成され、しかも恋愛やお色気要素はほぼ無しという、異色のアクション映画として十分に楽しめる。