回想シーンでご飯3杯いけるさんの映画レビュー・感想・評価

回想シーンでご飯3杯いける

回想シーンでご飯3杯いける

ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~(2019年製作の映画)

4.3

人と人が出会う事で、心が変わり、社会が変わっていく映画が好きだ。それはステレオタイプやテンプレ人物描写とは対極にあるもので、丁寧かつ巧みな脚本や演技が揃って実現する。だから、才能と努力と人材の全てが必>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.0

1999年、2005年、2019年という3つの時代を舞台に、社会の於けるヤクザの存在や、その衰退を描いた意欲作。ヤクザや前科者の人権をテーマに持ち込む視線は鋭いし、日本の映画界で貴重な存在と言えるだろ>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.3

本作の韓国リメイクに当たる「LUCK-KEY」が最高に面白かったので、原作であるこっちも久々に再鑑賞。最初に答えを言ってしまうと、日本と韓国の映画表現の違いが表れるという点で、これほど典型的な例は他に>>続きを読む

LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

4.5

何これ、最高に面白い! 内田けんじ監督による入れ替わり系コメディ「鍵泥棒のメソッド」の韓国リメイクで、韓国映画界の名脇役ユ・ヘジンを主演に配した本作は、オリジナルを軽く超えてきた。

日本版の欠点だっ
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.2

「スパイダーマン:スパイダーバース」や「LEGOムービー」にも携わっていたフィル・ロード&クリストファー・ミラーが製作。それらにドハマりした僕にとって、この「ミッチェル家とマシンの反乱」は絶対観逃す訳>>続きを読む

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

4.0

スマートに生きる事が格好良いとされる現代社会だからこそ、本作のように、不格好だけども必死に生きている人達を描いた映画にはとても惹かれる。この系譜では、安藤サクラ主演の「百円の恋」やラブホを舞台にした群>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.2

養子縁組によって、生みの母から育ての母にバトンタッチされた男児。新しい生活の中で両親の愛に包まれ幸せな日々を送っていたが、そこに生みの母を名乗る若い女性が現れる。

何という偶然なのか、本作の約1年前
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おかしな子(2021年製作の映画)

4.0

最近はFilmarksでもNetflixオリジナル・インド映画にサムネイル画像が付くようになって嬉しい。

結婚して早々に夫に逝かれた若未亡人が主人公。遺品の中から見知らぬ女性の写真が見付かり、それが
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The Soul: 繋がれる魂(2021年製作の映画)

4.0

今のところFilmarksにはサムネイルもなく非常に勿体ない扱いになっているけれど、台湾制作によるなかなか斬新なサスペンス映画なのでチェックした方が良い。最近のNetflixは台湾映画の配信権を積極的>>続きを読む

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

2.6

化学兵器によって汚染された未来の地球は巨大化した動物や昆虫に支配され、僅かに生き残った人間は地下に潜むように暮らしていた、、、、という世界観。硬派な設定になっているものの、登場人物や脚本はコメディ寄り>>続きを読む

史上最悪の学園生活(2016年製作の映画)

3.5

これは今までノー・マークだった。Netflixオリジナル作品。漫画を描くのが大好きな主人公が転入したのは、ワンマン経営の校長が厳しい校則で支配する学校だった。初日から校風に不満を感じた主人公が、ポップ>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.6

妻子を捨てて蒸発した父と、その息子の確執を描く家族ドラマでありながら、アメリカで実在した子供番組の名司会者フレッド・ロジャースをトム・ハンクスが演じ、父子の関係修復に一役を買うという、何とも不思議なス>>続きを読む

楽園の夜(2019年製作の映画)

3.7

「The Witch/魔女」「新しき世界」に続いて、パク・フンジョン監督作品を観るのはこれで3作目。バイオレンス描写満載のアクション映画を作る監督という印象があったが、本作に於いては、ドラマ要素を極限>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.5

スターウォーズ「ローグワン」に出演した事で、今まで以上に注目を浴びるようになったドニー・イェンが、実在の武術家イップ・マンを演じるシリーズの完結編。

実在の人物として登場するイップ・マンとブルース・
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.5

「パラサイト」で世界的な評価を獲得したポン・ジュノ監督の長編デビュー作にして、僕にとってはこれでポン・ジュノ長編映画コンプリート。

第一印象は「日本の映画みたい」という事。主演のペ・ドゥナが、同じ時
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透明人間(2019年製作の映画)

3.6

「ソウ」シリーズの初期作品で脚本を担当していたリー・ワネルが監督として携わる長編2作目。前作「アップグレード」に続いて、今回も夫婦の死別が物語の始まりになっている。透明人間と言えば入浴シーンの覗き見が>>続きを読む

夕陽のあと(2019年製作の映画)

4.0

貫地谷しほりは、池脇千鶴と並んで、この世代の中で特に好きな女優さんだ。演じるのが難しい役どころや、犯罪者等、役者としてあまりうま味が無いはずの役にも取り組み、観客を見事に惹きつけてしまう。正に役者魂溢>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.8

ベルギーに住む熱心なイスラム教徒の少年が、近所に住む導師の影響から過激思想に染まっていく様子を描いている。

僕達日本人が見ると馴染みのない役者ばかりなので、ドキュメンタリー風に見えるけど、実は比喩表
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

1.8

多重人格障害によって、曜日毎に別人格として生きている青年の話。洋画でもこんな設定があったような、、、と思いつつ、そこそこ期待しながら鑑賞。

眠って夜が明けるとともに別人格になるので、例えば掃除をしな
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.9

「バッド・ジーニアス」のチュティモン・ジョンジャルーンスックジン主演によるタイ映画。テーマはずばり断捨離!

北欧への留学でミニマリズムに感化された主人公が、元彼との再会も果たさないまま一気に断捨離を
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.7

連続殺人犯 vs 執念のベテラン刑事による接見室での心理合戦。韓国のサスペンスと言えば、アクションとバイオレンスが必須だったけれど、この作品は趣が違う。大半が会話シーンで、他は現場検証のシーン。という>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.3

アカデミー賞ノミネート作品。

白人警官の誤認や偏見によって多くの黒人が命を奪われていく現状に向けたメッセージを、「恋はデジャ・ヴ」タイプのタイムループもので表現したショートフィルム。近年では取り沙汰
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ドアロック(2018年製作の映画)

3.0

マンションのドアロックを破って侵入してくるサイコパスの話。女性の独り暮らし、銀行の窓口担当で不特定多数と顔を合わせる仕事柄、怪しい周辺住民、対応がとろい警察、、、と、スリラーとしての要素は抜かりなく、>>続きを読む

君こそがすべて(2016年製作の映画)

4.3

この映画はメキシコではなくトルコで製作されたものと思われる。現地のポスターにはカラフルな髪が印象的な少女が写っていて、とてもポップな印象を与える。

別れた元カノが赤ん坊を連れて突然現れ、「あなたの娘
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LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

2.8

「ルパン三世」を大人好みの劇画タッチで見せる「LUPIN THE ⅢRD」シリーズの3作目。射撃の次元、日本刀の五ェ門ときて、今回の不二子の武器は、嘘とお色気という事になる。

というわけで、アクショ
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A.I.(2001年製作の映画)

4.5

スティーヴン・スピルバーグによる創作の核にあるテーマは「コミュニケーション」なのだと、これまでにも何度か書いてきた。特に地球外生命体との接触を描いた「未知との遭遇」と「E.T.」、馬と少年の繋がりを描>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

3.5

原発建設の利権獲得を狙う悪徳土木業者の陰謀に巻き込まれて、旦那を殺された海女さんによる復讐劇。原発が題材に盛り込まれているものの、社会派としての性質はあまり強くなく、基本的には地方の漁村を舞台にしたチ>>続きを読む

好きだった君へ: これからもずっと大好き(2021年製作の映画)

3.2

僕の記憶ではシリーズ物皆無のNetflixオリジナル映画で、早くも3作目の配信となったのが、ロマコメの本作であるというのは何とも意外な話。原作と主演がアジア系で、様々な人種が登場する作風は、所謂ホワイ>>続きを読む

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.8

Filmarksをやっている皆さまなら、昨日各SNSで話題になった「映画を早送りで観る人たち」の記事を読んだ方も多いはず。サブスクが普及して定額で数多くの映画やドラマを観られるようになった現代では、早>>続きを読む

エイブのキッチンストーリー(2019年製作の映画)

3.3

イスラエル人の母とパレスチナ人の父を持つ少年エイブは、文化や宗教の違いから親族がいつも喧嘩している環境の中で育ってきた。エイブの名前もイスラエル読みとパレスチナ読みで発音が変わる。それは家庭内の分断を>>続きを読む

22年目の記憶(2014年製作の映画)

3.5

1972年の南北共同声明を受け統一ムードが高まる中、初の南北首脳会談に向け、韓国ではリハーサル要員として、北朝鮮の最高指導者・金日成の代役オーディションが秘密裏に行われた。その代役に抜擢された売れない>>続きを読む

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.2

クライミング部に所属する小寺さんは、自分の好きな事だけにとことん打ち込む超マイペースなな女子高生。そんな彼女が黙々と「のぼる」姿に、卓球部の近藤を始めとする、学校の中で居場所を探していた同級生達の心が>>続きを読む

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.2

大好物な映画だった。誰にも善人としての側面と、悪人としての側面があるし、それが意図的な物である場合と、そうでない場合がある。人間にとって当たり前の事なのに、これをしっかりと描く映画は意外と少ない。特に>>続きを読む

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

4.0

【最下段に告知があります】

「きっと、うまくいく」のあやかり商法丸出しの邦題が酷い。「邦題が内容に合っているか?」じゃなく、そろそろ「邦題が必要か?」を考えるべきじゃないのかな? 作者に対しても失礼
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.3

小学6年生の男子三人組が、女子からキス・パーティーに誘われる。しかし、彼等3人にはキスの経験が無く、ドローンを筆頭に様々な方法で大人の世界を探ろうとする。

「ブックスマート」の時も同じことを思ったの
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花様年華(2000年製作の映画)

3.3

香港のウォン・カーウァイ監督による作品がNetflixでいくつかラインナップされていたので、早速未見の本作を鑑賞。作品が作られた時代的には香港特別行政区となった直後ではあるけれど、赤地に白の明朝体で漢>>続きを読む

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