タイトルの「アンダーカレント」とは、風や水の底流という意味。そこから転じて、人の心の奥底にある感情を指す言葉でもあるそうだ。実家の銭湯を夫(永山瑛太)と共に継いだかなえ(真木よう子)だったが、夫が突然>>続きを読む
これは僕の好きなタイプのアダム・サンドラー映画。割と馬鹿っぽいイメージで語られがちだけど、本作のようにくたびれた中年男、特にパートナーと上手くいっていない役をやらせると抜群の味が出る。
ってか、本作>>続きを読む
真っ当なコミック原作映画。動きが速すぎて時間を追い越してしまうヒーロー、フラッシュが主人公。彼の能力を活かしてDC初のマルチバース作品となっている。
マルチバースと言っても、本作での扱いは「バック・>>続きを読む
前作「2」では全く忘れられていたクルマ映画としての魅力が冒頭のレースシーンから炸裂。スピード感あふれるアングルと唸るエンジン音。そこに拘っているのが、何よりも「カーズ」らしくて良い。
そして、今回「>>続きを読む
“想いを残した者たちがとどまる世界”
ゴースト物や天使が登場する映画を何本か観ていたタイミングで、また新たな秀作に出会えるとは!これは予想外の収穫だった。
ここ最近の藤井道人と言えば、社会派作品を>>続きを読む
カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得したフランス映画。雪山の山荘で3階から転落死した夫。当初は事故と思われていたが、やがて妻に殺人容疑が向けられる。
設定こそ密室サスペンス的であるものの、本作のスト>>続きを読む
2022年の映画なのに、映像はノスタルジックなフィルム風味。子供達が沢山登場し、ガキ大将風やら、予知夢を観る少女やら、古典的な人物設定も多く、スティーブン・キングっぽい作風だと思ったら、彼の息子が書い>>続きを読む
3人の女泥棒を描く、フランス産のシスターフッド映画。監督/主演は、英語圏の作品にも進出しているメラニー・ロラン。その相棒として「アデル、ブルーは熱い色」のアデル・エグザルコプロス、そして新人のマノン・>>続きを読む
ドラマ「ブラッシュアップライフ」を観終わった後、真っ先に観たくなったのが本作だった。というわけで久々に再鑑賞した。
「或る夜の出来事」で知られるフランク・キャプラによる1946年の作品で、幼い弟を事>>続きを読む
「ファインディング・ドリー」と同時上映で、2017年アカデミー賞の短編アニメ映画賞を受賞。
こうやって通して観ていると良く分かるのだが、創業者の1人であるスティーブ・ジョブズが他界した2011年辺り>>続きを読む
「ファインディング・ニモ」から13年後に公開された続編。前作にも出ていたナンヨウハギという雌の魚ドリーが主人公になっている。
このドリーは記憶障害を持っているのだが、何を隠そう前作をつい1年前に観た>>続きを読む
第96回アカデミー賞にノミネートされているNetflixオリジナルの中で、唯一観ていなかった作品。
ジョン・バティステはジャズ出身の天才肌のミュージシャンで、最近ではレゲエやワールドミュージック等に>>続きを読む
原子爆弾の開発者を描いた「オッペンハイマー」の日本公開を目前に控えたこの段階で、その途上で関与したもう一人の人物アルベルト・アインシュタインの半生を描いたドキュメンタリーがNetflixで制作された。>>続きを読む
現在はエリオット・ペイジと改名して活動しているエレン・ペイジが、妊娠してしまう女子高生を演じた出世作。とても有名な作品であるし、アカデミー賞の脚本賞も獲得している。
海外の映画では主人公の名前をその>>続きを読む
バンドの経歴を説明するテロップも、インタビューも、ましてや難病やメンバー間の確執といったドラマ要素も一切無し。そこにあるのは音楽。
撮影日の会場でお客さんが見ていないものは一切映らないし、逆に、お客>>続きを読む
最後まで観た時点でもタイトルの意味が理解できなかったのだが、Filmarksであらすじを読んで、主人公の名前「そばた・かすみ」の略称である事にようやく気が付いた。
無性愛者の女性を描いた作品ではある>>続きを読む
リース・ウィザースプーンと「アベンジャーズ」のハルク役で知られるマーク・ラファロがW主演。所謂ゴーストものの映画が流行った時期より少し後になる2005年の映画らしい。日本では未公開だったようなのだが、>>続きを読む
大味なサムネイルと英題(およびそれを踏襲した邦題)で凄く損をしていると思う。マッドサイエンティストによる洗脳や児童に対する人身売買を背景に、マ・ドンソク演じるハンターが、彼を慕っていた少女を救出する様>>続きを読む
キャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースと、MCU新世代とも言える若い女性による、日常生活をベースにした世界観は、とても好み。特にドラマ「ミズ・マーベル」の主人公だったカマラ・カーンは、パキスタ>>続きを読む
人間の脳内にある感情を擬人化した、ピクサーの新機軸「インサイド・ヘッド」の後日談を描いたショートムービー。本編では11才の少女ライリーが思春期の入り口に立って悩む様子が描かれていたが、その終盤で登場し>>続きを読む
舞台はインドだろうか。テレビのスーパーヒーローが大好きな少年サンジェイと、ヒンドゥー教の信仰に熱心な父親の話で、交わる事の無かった親子の心が、不思議な力で交わっていく様子を描いている。
冒頭に「ほぼ>>続きを読む
電気スタンドやオモチャ等、色んな物を擬人化してきたピクサーが、今度は火山島を擬人化した。
テノールっぽい艶のある声が印象的な主人公。彼は仲間を求めて歌い続けるが、徐々に年老いていき海の中に沈みそうに>>続きを読む
退役軍人の新人女性警官が、ある日たまたまいつもと違う先輩警官とペアを組む事になる。通報があった現場で、彼女は先輩や他の警官による殺害現場を目撃してしまう。
アメリカでは警察官による暴力や不祥事を題材>>続きを読む
何だか凄い物を観てしまった気分だ。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニング作品。第二次世界大戦で日本陸軍将校としてフィリピンに於けるゲリラ戦に参加。その命令の特殊性から、終戦後も潜伏を続け、29年>>続きを読む
今泉力哉と城定秀夫。2人の映画監督が互いに脚本を交換して映画を作るコラボレーション「L/R15」。先日レビューした「猫は逃げた」とは逆で、この「愛なのに」は、城定秀夫が監督で、今泉力哉が脚本を担当。>>続きを読む
自殺を図った女性の遺体が脳移植によって蘇る。肉体は大人でありながら、思考回路は幼児のようなベラが、その純粋な眼差しで見た男と女の関係。
人間の世界に慣れてしまった僕達とは違い、セックスに対しての欲望>>続きを読む
見世物小屋で働く男が、そこで学んだイカサマの読心術を武器に独立。富を得るだけではなく、人の心を支配するようになるという話。
すばり、この主人公って、本作の監督であるギレルモ・デル・トロを投影した作り>>続きを読む
前作が面白かったので、そのままの勢いで「2」も鑑賞。それが良かったのか、悪かったのか?
前作はウーピー・ゴールドバーグ演じるクラブ歌手が、教会のシスターにゴスペルをコーチする話。そして、この続編は、>>続きを読む
初めて観た時は、ウーピー・ゴールドバーグ演じるクラブ歌手が、マフィアの殺人現場を目撃して命を狙われる事になる序盤の展開が冗長で、途中離脱しちゃったのだ。それでも評価が高い作品だし、、、というわけでDi>>続きを読む
石田純一のひと言から生まれた見出し「不倫は文化」(本人はそう言っていないらしいが)は、映画文化の観点で言えば必ずしも間違いではないと思う。不倫は男女関係を描く上で、監督や脚本家の力量が表れる題材。映画>>続きを読む
マーティン・スコセッシが手掛けた「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」、MCUドラマの「エコー」と、アメリカ先住民を題材にした良作を見た流れで、本作をチョイス。ディズニーが新世代の若い映像作家たちを支>>続きを読む
実話映画を評価するのはやはり難しい。知る事の重要さと、知ったつもりになる危険と、他人の経験をドラマとして消費する行為の是非と、、、。
1972年にアンデス山脈で起こったウルグアイ空軍機571便遭難事>>続きを読む
前半は、本を読むのが上手い少年が、その才能に惚れた老人の読み聞かせ役としてアルバイトを始める話。比喩に富んだ本の内容から、映画としての本作につながるヒントを探る感じ。交流を深める中で、少年は老人にiP>>続きを読む
日本映画を観るのが億劫になっている(一部タレント頼りの風潮等)自分のリハビリ期間。その第3弾として選んだのはアニメ。そして監督自らによるオリジナル作品(ここ大事!)
A.I.を開発する大企業の実験都>>続きを読む
日本映画を観るのが億劫になっている(一部タレント頼りの風潮等)自分のリハビリ期間。ドラマ「侵入者たちの晩餐」に続いて、明治時代に出版された島崎藤村の小説を映画化した本作をチョイス。部落差別を題材にした>>続きを読む
日本公開からまだ2ヵ月と少しという早い段階でDisney+で配信開始。BD市場が縮小している証拠だろうか、最近はソフト発売より先に配信を始める作品が増えてきた。
本作は「ローグ・ワン/スター・ウォー>>続きを読む