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エデンより彼方にのLeMasTのレビュー・感想・評価

エデンより彼方に(2002年製作の映画)
4.5
本作はダグラス・サーク監督の『天はすべて許し給う』を元に作られたメロドラマ主体の作品です。サーク監督オマージュ作品なだけあってやっぱり良い作品すぎる✨

"楽園(エデン)より彼方に永遠に輝く場所を見つめて"

ストーリーや他の人間関係こそ違いますが、裕福な主婦が庭師の男性に次第に惹かれていくというのがメインテーマとして描かれている点では、『天はすべて〜』へのオマージュ要素が窺えました。人種差別などのテーマを露骨に表現しているところは『悲しみは空の彼方に』に通ずるところもあったかもしれません。

キャシーが庭師レイモンドの家を訪れたあと、ベッドでうずくまり泣きじゃくるシーンが印象的です。その前後の物語含めて。

そんなこんなで最後の別れのシーンが非常に切ない。

あとは時代設定や風景、物語の雰囲気からも、本当に50年代のメロドラマを観ているかのような気分になりました。

しばらくの間、レイモンド役のデニス・ヘイスバートをずっとデンゼル・ワシントンだと思って観てました。途中でなんか違うなと思ってよく見たら、、、いや、似過ぎじゃないか💦
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