エデンより彼方にの作品情報・感想・評価

「エデンより彼方に」に投稿された感想・評価

「あなたはいつも忘れるのね」。

メロドラマ好きにはたまらないセリフですね。サークの『天が許し給うすべて』のオマージュです。好きになる庭師が年下の男ではなく、子持ちの黒人になっており、より周りからの差別の目が強調されます。文明批判的なところはありませんでしたが、時代は同じ時代が舞台でした。ゲイの夫はやはり自分のことしか興味ないんだよね。ラスト近くのシーンで子どものお迎えの日忘れるとか象徴的でした。

色遣いが素敵でしたね。秋だからってみんなして秋っぽい色調の服着用で噂話してるシーンは少しやりすぎかというくらいでしたよ。
ななこ

ななこの感想・評価

4.3
差別のひどい時代。
そんな時代に生きた
差別をしない、誰にでも公平で親切な
素敵な女性のお話。
優しすぎる人ほど悲しい思いをするよね。

ファッション、インテリア、車、
色彩豊かで全てがどストライク!
そういう部分だけ見れば50年代に生まれたかったな。
akrutm

akrutmの感想・評価

4.1
20世紀後半に製作されたような映像や音楽で、50年代の雰囲気を醸し出している綺麗な映画でした。庭の景色もキャシーの服装も、赤がとても印象的です。ジュリアン・ムーアもこの時代の女性っぽい容貌なので、似合っています。町山智浩によると「All that heaven allows」という映画のオマージュだそうですが、そんなことを知らなくても十分に楽しめる恋愛映画です。

ひとつ気になったのは、人種差別に非常に否定的な考え方をするキャシーが、同性愛についてはとても保守的な態度を取っている点。同性愛が犯罪であった時代背景を再現しているので仕方ないかとも思っていたが、この映画の監督がゲイのトッド・ヘインズであることを考えると、人種差別に比べて性的少数者への差別が未だに深刻である現代へのシニカルなメッセージなのかもしれない。未だに杉田水脈とか新潮45のような奴らがのさばってるからな。
おみ

おみの感想・評価

4.0
わお!
衣装が素敵すぎる。
色使いが完璧


ほんっっっとにせつない話。
今もなくならない差別と偏見。
でもこの時代はさらにすごかった。
ゆみな

ゆみなの感想・評価

3.0
差別の線引きが難しい……

トッド・ヘインズ監督作品なので、衣装や情景は美しいことこの上ないんですけど、この映画に出てくる人物は、どうも魅力的に感じなかったと言う…。

黒人であるレイモンドに差別しないとか言いつつ、ゲイの夫は病気扱いで病院通いをさせるとか……まあ、そういう時代だから仕方ないとは思いつつ、差別しないとか自分で言っちゃうやつに限って空気読めない発言かましたりするんじゃないの?

親友だと思っていた彼女が、一気に醒めた目でキャシーを見つめるあのシーンは痛かったし。なんか生きづらい時代だなぁ…って観ていて息苦しくなった。
絵と音楽はすごく綺麗で、ジュリアンムーアも良かったけど、いまいち物語に入り込めない感じだった。
当時の時代が大変だったってのはわかるんだけど、それ以上は特に何も思わずに、淡々と見てしまった。
時代感が今と違いすぎるからかも。
キャシーが不利な立場になっちゃうのはしょうがないけど、なんか納得がいかないな。
この作品の原作のやつも観てみたい
ジュリアンムーア美しい。優しいお金持ちの奥様。
人種差別がまだまだまだある時代背景なので切ない。
隠れゲイだった旦那の方が最終的に優位な感じで逃げ切っていてなんか…悔しいというか悲しいというか。まぁ若い男に逃げた旦那も今後、男社会のこの時代を生きるのも色々大変だろうなとも思った。
時代がまだまだそういう時代だった、って思うしかなくて歯がゆい。
でも心の友としてのつながりは、二人には一生忘れない物だと思う。
ひろ

ひろの感想・評価

3.0
時代のせいと言ってしまえばそれまでだけどこれほどではないにしても今もなお残る人種差別…
人種差別って本当くだらないと思うんだけどね〜

50年代のアメリカ。
車がどれもカッコ良かったな〜フェンダーのとこが本当好き。

途中までさほどそう感じずに見てたけどゲイの旦那が自分の事を棚にあげてその事に激怒したのとお友達がゲイの旦那の事よりその事で去っていったのがひどかったわ。


赤がとても印象的な映画。
蹂躙

蹂躙の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最近見た「ドリーム」とは全てが真逆。
主人公は専業主婦で、黒人差別に結局屈してしまう。

「ドリーム」というか仕事の面では、実力で人を選ぼうよ!っていうのが通じるけど、主婦の世界ではそういう理由づけがしにくいから、差別撤廃運動もすごく進み辛いんだろうなと思った。そして、白人は白人、黒人は黒人で、自分たちが心地よい環境から出たくなくなってしまう。キャサリンみたいな、間違ってるとわかってるのに、排除が怖い、というのが一番辛いんだろうな...

同性愛問題のほうがぼやけて、というか雑に感じた。キャサリンと夫の関係性がよくわからないうちに、夫の同性愛が暴露されるというか。あまり感情移入できない。夫のいう真実の愛とかも、台詞だけだし。

あと、子供ほったらかしでかわいそう。などなど、いろんな要素があるのだが、それに通底するキャサリンの気質みたいなのが見えてこなかった。キャサリンがどうしてこんな苦しまなければいけないのか。そこにはキャサリンが自分を抑制しすぎた、とか、理由があるはずだけど、断片しかつかめずよく理解できなかった。

音楽が優雅すぎてあまり好きじゃない。
hk

hkの感想・評価

3.6
赤狩り、白と黒の区別、同性愛差別、互いに不寛容な時代。
バレエ発表会の陰気くさい感じ、日本だけじゃないんだなって。

同性愛への差別を恐れる人間も黒人差別はするというのは、なかなか含蓄が深い。
こんなに絶望的な社会だったのに(だったからこそかも)、公民権運動を経て、現在の地位があると考えると、少し希望が持てるかも。
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