「私がクマにキレた理由」の監督コンビ。
人生に迷う青年、奇妙な老人の同居生活と未亡人のエスコート(エクストラ・マンと呼んでいた)活動を通して自分の殻を破っていく…という感じ。

ゆっくりで奇妙でユーモアある人間ドラマ。
ポール・ダノ、ケビン・クライン、ケイティ・ホームズ、ジョン・C・ライリー共演。

役柄的にはポール・ダノが演じるルイが主役なんだと思うが、ケビン・クラインが演じる謎の劇作家ヘンリーのキャラクターが強い。
何かに常に悩み迷走しているようなルイが物静かなので埋もれてしまいそうだが、ポール・ダノお得意(?)のまったり演技と希にくるキレで存在感はきっちり保っていた。
ケイティ・ホームズが演じるマリーはいい人に見えたがちょっと鼻につくキャラだったな。

ヘンリーにいったいどんな過去があるのか、なぜ古いアパートに住みエクストラマンとして生計立てるに至ったのか、いまいちわからないまま(というかそこは描かれてない？)だったが、ヘンリーとルイの不思議な友情と、ルイの答えのない人生への自問と試行錯誤と自分らしさ発見のドラマなのかなと思う。

ルイがひっそり女装に興味あるキャラクターなのでポール・ダノの女装姿が拝める(意外とかわいい)