ゆき

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのゆきのレビュー・感想・評価

4.7
淡々と進んでいく中で、被害者や記者以外、夫や問い合わせを受けた委員会の窓口の人も、みな目の前のこの事実にどう向き合うか?の選択を、日々の日常のなかでしているんだと思った。

仕事や家庭、社会での立場、いろんな自分がありながら、結局は一人の人としてどう行動するのか、選択の連続が日常なんだな。
新聞社のチーム全員が、自分の仕事に誇りを持って行動していてカッコよかった。

実際の録音音声が、無人の薄暗い廊下で流れて一層恐ろしかった。
秘密保持契約って、想像したこともなかったけど、一生傷を抱えながら家族にもパートナーにも誰にも話せないことはどれだけの孤独と苦痛がつきまとうのか…
それを越えて、Me Too運動に繋がったんだと思うと、なんて革命的なことが起きたのか、ニュースを目にした時とは事実の受け止め方がとても変わった映画でした。
ゆき

ゆき