ぬげこ

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのぬげこのレビュー・感想・評価

4.0
ねじ伏せられて
とんでもない時間を
悔しさと悲しみと自己嫌悪に
苛まれて過ごす事の苦しみを
誰かに聞いて欲しいと
思いを飲み込んだまま生き続けるのは
本当に途方もない絶望です。

でも、誰かがこの苦しみから
少しでも解放されたのかと思うと
精神のキズは時間だけが癒すものでは
無いのだと思いました。
本人たちでは到底行動に移す事が
できなかったであろう事を
世に知らしめてくれた人々が
いた事は素晴らしい事だけれど、
やはりこれを本人達が声を上げるのに
20年以上かかったという事は
事実だと思う。

女優さんの名前はちょこちょこ出るものの
メインはその会社での被害というところも
リアリティがあって納得できた。
女優さん達が、あれで全員かどうかはわからないけれど。

結局女性記者である2人を
ダシにしている部分も
あるように見えたし、
女性記者2人だったから出来た
という部分も大きい。

映画としては淡々として地味だけど
今後を女性としてどう生きるか
とても考えさせられました。
ぬげこ

ぬげこ