せいけ

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのせいけのレビュー・感想・評価

4.2
あの悍ましい事件を誠実に映画化
事件の全貌を見せず、被害者からの語りで示していく
最小限に抑えられている、事件の要素もあの音声が流れるところの気持ち悪さたるや
なかなか取材が進まないもどかしさゆえに、ジャーナリズムの難しさ、声を上げることについての困難、さらにはあの人が行った蛮行の悍ましさがじっくりじっくりと立ち上がる
この告発がなければ、自分が好きな女性監督たちや女性主人公の映画もいくつか公開されていなかったのではないだろうか
映画業界の自浄作用として、とても意義深いジャーナリズムの証明だったと改めて感じる