日本公開は今年の1月。監督はマリア・シュラーダー、製作総指揮にはブラッド・ピッドも名前を連ねる。公開時に劇場鑑賞出来なかったのですが、アマプラ配信がスタートしたので。
2017年にニューヨークタイムズ紙が掲載したハーヴェイ・ワインスタインによる性暴力や虐待問題。後に#MeToo運動へと波及していくこの記事を、二人の女性記者が中心になって取材していく過程を描く。
記者のジョディ・カンターをゾーイ・カザン、そしてミーガン・トゥーイーをキャリー・マリガンが演じていることもあり、まさに“プロミシング・ヤング・ウーマン”であるはずの女性が、泣きながら走るショッキングな場面から物語は始まります。
記者でありながら妻であり母である二人。そしてその境遇は被害者の女性達においても様々に当てはまる。お互いの状況を配慮して歩み寄り、ワンクリックの「Publish」に繋がる終盤は固唾を飲んで見入りました。
その後、ワインスタインは2020年にニューヨークの裁判所から禁錮23年、更に今年ロサンゼルスの裁判所から禁錮16年を言い渡されています。
昨今は懐疑的になってしまっているマスコミの在り方に、これぞジャーナリズムと気骨を見せる内容。今作に関わった人々の想いが伝わる様な、俳優陣の素晴らしい好演が光っていました。
📰
