praline

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのpralineのレビュー・感想・評価

4.0
実際にあった話を基に。
剛腕Pであったワインスタインの性的暴行事件を告発するために、証拠を集める記者たちの物語。
理解していたつもりでも、フィクションとしての映像化でも、しかくかされると被害女性(役の役者)の言葉が重く響く。

彼女たちは割と、自分を責めている。
断れなかったから、受け入れてしまったから。
外野は「見返りを求めたんだろ」「Win-Winだ」みたいなことを言う人も多いが、その瞬間の判断を委ねられ、「間違いなく嫌だけど断ったらどうなるか」を考えているうちに押し切られることも多いはず。
もちろんそういう提案に完全同意で乗り、後から覆す強欲な女性も居るだろう。
だからといって全員疑われてしまうのは難しい。まずは被害者に寄り添う気持ちで在ってほしいと願う。

しかし脅しにも耐え追い続けた記者たちの執念と被害者たちの勇気に拍手を送りたい。
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