ぺー

096(原題)のぺーのレビュー・感想・評価

096(原題)(2020年製作の映画)
3.9
アイテム番号: SCP-096

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-096は常に5m×5m×5mの鋼鉄製の密封された独房に収容されています。週に1回、独房に裂け目や穴ができていないか検査します。SCP-096の独房の中に監視カメラや光学的道具を設置してはいけません。保全員は設置されている圧力センサとレーザ検出器を用いて、独房の中にSCP-096が確かにいることをチェックしてください。

███博士とO5-█から許可を得てないSCP-096の写真撮影、映像記録、録画と同等の行為は固く禁じられています。

説明: SCP-096は人型の生物で身長がおよそ2.38mあります。筋肉量がとても少なく、事前分析で軽度の栄養失調を確認されています。両腕が身体とひどく不釣り合いな長さをしており、それぞれ約1.5mの長さがあります。皮膚のほとんどに色素がなく、体毛は一切ありません。

SCP-096の顎は平均的な人間の4倍の大きさに開くことができます。色素を欠いた目を除けば、他の顔の部位は平均的な人間のそれと類似しています。SCP-096が盲目か否かは判明していません。高次の脳機能の活動を示しておらず、知性があるとは考えられていません。

通常SCP-096は非常におとなしく、圧力センサによると1日の大半を東側の壁の横をうろついているだけのようです。しかし、何者かがSCP-096の顔を見ると、直接であっても、映像記録を通じてであっても、それどころか写真でみた場合ですら、ひどく苦悶し始めます。SCP-096は顔を両手で覆い、叫び始め、泣き、支離滅裂なことを叫び始めます。およそ1,2分後SCP-096は顔を見た人間に向かって走り始めます(以下顔を見た人間をSCP-096-1とする)。

35km/h~███km/hの速度で移動することが記録されており、これはSCP-096-1からの距離に影響するとみられます。このときSCP-096の進行を妨げる方法は知られていません。SCP-096-1がどこにいてもSCP-096の反応は変わらず、本能でSCP-096-1の居場所をつきとめているようです。メモ: この反応は絵画を通した場合は起こりません(文書096-1参照)。

SCP-096-1に辿り着くと、SCP-096はSCP-096-1を殺して[データ削除済]しはじめます。100%のケースにおいてSCP-096-1は跡形も無くなりました。その後SCP-096は数分間座り込み、再び落ち着きを取り戻します。そして元の生息地の[編集済]に戻ろうとします。

甚大な連鎖反応が発生し、財団の存在が露見したり、多大な民間人の死者が出てしまうおそれがあるため、SCP-096を回収することが最優先であると見なされます。

███博士はSCP-096の即時終了処分を申請しました(インタビュー096-1参照)。現在、承認を待っています。終了処分が承認され、[日付編集済]に███博士によって実施されます。事案096-1-A参照。

上記はSCP財団のサイトにて解説されている文章です。
http://scp-jp.wikidot.com/
オブジェクトクラスについて⤵
http://scp-jp.wikidot.com/object-classes

自分なりに解説をすると、SCP–096はユークリッドに所属するガリガリに痩せたデカい生命体です。恥ずかしがり屋さんでシャイなガイ(シャイガイ)なので直接や写真や映像を通して我々が顔を見てしまうと叫びながら殺しにきます。小さく写っていても見てしまうと完全アウトです。どんな場所にいても追いかけてきます。
本作はそんなシャイガイがリアルに再現され短編映画化されていて面白かったです。SCP財団の苦悩や葛藤も収容する責任感も重視していて人間味が溢れていました。
本作を観たのが高校3年の時です。この前Filmarksさんに掲載していただけないか問い合わせたところ追加されていて嬉しかったです。
昔から好きなSCP財団がこんなにも幅広く愛されているのが堪らんです。
……おや?誰か来たようだ。
ぺー

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