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奇人たちの晩餐会のkuのレビュー・感想・評価

奇人たちの晩餐会(1998年製作の映画)
3.7
バカを集める晩餐会。

内容は、出版業を営むブロシャンには密かな楽しみがあった。それはバカな人間を招待しては仲間で笑い物にするという晩餐会だ。今回はマッチ棒の工作が趣味という税務局勤めのピニョンという小男を見つけたのだが、当日ギックリ腰になり動けなくなったブロシャンはピニョンと二人きりになってしまうのだった……というもの。

おバカなピニョンが起こすドタバタコメディーは笑える所もあれば、馬鹿すぎてイラッとくることもありました。その匙加減が結構難しいですね。特に中盤でブロシャンに不利となる発言をした時はピニョンに対してイラっときましたが、後半からは突き抜けて笑いに変わりました☺️

まあ、もともとはバカをネタに笑い合うという酷い晩餐会をしてるブロシャンが原因なので自業自得なんですけどね。ピニョンがブロシャンのキツい言い方に落ち込むとこや、ミスをして壁に隠れる所なんかは子供みたいでした。中身は子供で見た目だけオッサンになったような感じ🤔

おそらく、この2人の会話劇だけなら飽きてきますが、途中で出てくる友人が笑いに昇華する役で良かったです。おバカと哀れなブロシャンだけではバカが困らせてるだけの構図になるのでイラッとしますが、笑ってしまう友人がいることにより、観ている側も友人と同化して笑うことができました😄 

結末も含めてコメディーを貫いていたので良かったと思いますが、強いて言えば、晩餐会に招待された違うおバカも見たかったなとは思いますね🤗
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