きりん

地下室のヘンな穴のきりんのレビュー・感想・評価

地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)
3.2
平凡な中年夫婦が怪しげな不動産業者に案内され購入した一軒家。その奇妙なセールスポイントは地下室にある穴を通ると「時間が12時間進む代わりに肉体が3日若返る」というもの。穴に翻弄された夫婦の運命を描く話🕳


とんでもなくふざけた設定だけどエンタメ色はそこまでなく、シニカルに日常を描いていく。
ストーリーも比較的淡々としており穴に魅了されてしまった妻と興味なく冷ややかなる夫。

フランス映画らしいと言えばらしいがこれがアメリカや韓国が撮ると随分と違った作品になるのではなかろうか🤔

にしても1日の半分を失って3日若返るってめちゃくちゃコスパ悪い気がするけどそこは塵積も。若返ってモデルになると鼻息荒くする妻を止めることは出来ない。人魚の肉を食べるのとはわけが違う地味な作業をよく続けてられるなww
3日若返るってのが絶妙かつ微妙で日々の変化を確認できないのが辛いところ。

不老不死

誰もが一度は耳にし考える永遠のテーマ?医療の発展と共に寿命はどんどん長くなってるが健康寿命のそれとは違う。本作の妻も外見はどんどん若返ってゆくもののその代償は大きい。

実は本作もうひとつおバカな展開がサブストーリーとして用意されてるけどこっちも穴同様突飛過ぎてた🍌🤣しかも舞台は日本🇯🇵こちらもとんでもなくシュール笑笑 電子ペ〇スにも穴と同様に人間の欲望が渦巻いてるのかもしれない。こちらは男性版と言ったところか。ただ私には必要ないけど🙄日本の技術の過ごさだけは伝わった🍌

そして迎えた終盤はセリフもなくダイジェストのように時間が経過してゆく潔い作り🤣 欲に駆られるとろくなことにはなりません。ちょっとゾッとしたし💦

寓話とも取れるような教訓めいたことを含んでいるけどそんな気にはならない珍品だった🍎
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