かくわ

とべない風船のかくわのレビュー・感想・評価

とべない風船(2022年製作の映画)
4.3
手を離したら飛んでいってしまうが、持ったままだと留めてしまっているような苦しさ。タイトルに息苦しさを感じる。
天災を扱った作品は数多いけど、人って良いなと思えた。

自分は幸にして、災害の被害に遭ったことはないけれど、突然大切な人や物を奪われたらどこに怒りをぶつければ良いんだろうか。

馴染みの飲み屋や職場、近所の人。そういった人との繋がりが大切だなって最近思えるようになってきた。

デビュー当時は決して演技の評価は高くなかった東出昌大さんですが、ここ最近の作品は全くそんなことないですね。私生活で色々あったせいかもだけど、苦労した人間の役をやらせたらピカイチかもしれない。

--------
2023/04/01 上田映劇
舞台挨拶
宮川博至監督
東出昌大さん(主演)
遠山雄さん

色々な浮名を流す東出昌大さんを初めて見たのですが、なるほど。。これは会った人全員、自分を好きにさせるタイプの人だ…爽やかでカッコよくて笑顔が素敵すぎる。。

東出さんは役作りとしてクランクイン前から足を引きずったり、私物を多く使ったとのこと。劇中の裏設定としては、本当は治るはずの怪我なのに、妻子の死を受けて自らの治療を放棄したとのこと。

監督の経験や周囲の方の体験などが多く取り込まれていて、教師になったが鬱になった方や、終の住処として島暮らしを選んだ方がいた。

タイトルはコピーライターの方につけてもらった。風船が飛んでいるように見えるが実は飛んでいないポスタービジュアルが完成し、タイトルの「風船」を逆さにしたけど読みにくくなったので「風」だけ逆さにした。

三浦透子さんの私服は黒が多かった。

2023-080-070
かくわ

かくわ