電エースシリーズ8作目。
前作、"ザ・ファイナル"で一旦終幕となった電エースの新シーズンといって良いのだろうか。

主役は南郷勇一演じる「電 一」から、高野八誠さんが演じる電兄弟6男「電 五郎(でん ごろう)」にバトンタッチとなります。
高野八誠さんといえば、個人的には龍騎の手塚海之役が印象深いのですが、ミステリアスな手塚が、お姉さんに抱きついて巨大化する様はひどいキャラクター崩壊でした。
ただ、高野八誠さんの電五郎もハマり役だったので、本作を観てしまうと、氏といえば昼間っからビール呷って気持ちよくなっちゃう人で上書きされそうです。

ストーリーは比較的ちゃんとしていた(？)前作に比較するとグダグダ感が戻ってます。
唐突に怪獣が現れ、それはそれとして逃げ惑う女性のおっぱいを凝視する電五郎は、使命に目覚めて真っ昼間からビールを飲みます。
だが、ぬるいビールに気持ちよくなれず、サウナに行くもぬるくて整うことができずにいます。
思い悩む電五郎に電一が現れ、キンキンに冷えたかき氷を食べさせると見事に電エースに変身、怪獣を倒して、巻き添えに電次郎は潰されます。
そして、新たな電エースの戦いの幕が上がります。
以降はいつもの展開で、電エースが怪獣と戦ったり、公園で追いかけっこしたりします。
前作で快楽の星に帰ったはずの電一も電次郎も当然のように登場します。
前作ラストのお別れはなんだったのか。

キッズステーションで放映したにしてはセクシーシーンも多く、グラビアアイドル扮するおっぱい星人がおっぱいを揺らしながらビームを放つので親御さんもびっくりです。
ただ、電エースのマネをしてビールを飲んで気持ちよくなろうとするお子様を諫める展開もあり、一応配慮があるのかなと思いました。
電エースと怪獣がおねえさんと体操をしたり、英語を勉強したりする回もありますが、途中でおねえさんがキレて、電エースや怪獣にジャイアントスイングをします。
子供は大喜びすると思いますが、相変わらずとんでもない特撮ヒーローですね。

主役は変わりましたが、電エース好きには変わらず楽しめる一作だと思います。
あと、「水素獣エッチ」が登場するのが個人的には大ヒットでした。
時々不意打ちのように現れるので、最初は適当なデザインだと思ってましたが、もはや完全に愛着が湧いてしまいました。
少ないようで意外とあなたの隣りにいるかもしれない水素獣エッチファンにもおすすめの作品です。

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