日本漫画原作のドラマ化もされたアンティーク
最初にドラマ版を小学生くらいの時だったか見て、その後も再放送などで何度も何度も見た
ドラマ版はボクサー中心でドラマの尺で丁寧に作っていたと思う、確か…
韓国版では原作に近く作ってあるらしい
ともかく新鮮で別物を見る気持ちで見た
序盤の美しいケーキのシーンや
主人公にぐっとピントが合うようなコメディタッチのカメラの寄り
ああ…これはアンティークだ…といやでも思い出された
しかし、ここから怒涛
まずキャラクター設定から違うので
意識をぐるっと変えさせられた
漫画的な強烈な個性を持ったキャラクター達には心をつかまされる
こういうのにめっぽう弱い…
この物語は主人公のトラウマ解決?までのものなのだが
トラウマによってどれだけ人生が狂わされるかというのが痛々しくて、
後半差し掛かってくると
なんでこんなにも主人公が奔走するのか見えてくると
切ない気持ちになって仕方ない
もう一人の重要人物であるシェフとの関係性であるが、恋愛感情抜きにしてもいい関係性だなあと思った
なぜシェフがそうなって主人公がそうなってと辿っていくと
これまた切ない
セクシュアリティを扱うと何だかんだ重くて辛いみたいなストーリーが多くて胸が苦しくなるんだけど
これは青春の痛みみたいな爽やかさがあって、それほどヘヴィでもないし
かといってギャグに走りすぎてもなく、過度にそういうネタを入れ過ぎでもないので
私は見やすかった
ドラマティックでサスペンスとギャグと色々盛り合わせで
しかし、それらのシーンは主人公にとって大切で、彼を表すにあたって必要だったんだと感じました
韓国映画は初めて見ましたが、この映画の映像表現はややチープな感じはあれどとても面白くて、こういう系統から徐々に色々はまってしまいそうです
街並みも日本とはまた違った面白さがありますね!
韓国映画のおすすめを探して見てみたくなりました