うーん…『X』はなんかハチャメチャで楽しめたんだけど『Pearl』はあまり乗れなかったな…
『X』で出てきた殺人おばあちゃんの若き日を描く前日譚。舞台は1918年でオープニングもレトロな感じでgood！
…なんだけどメチャメチャ現代劇というか、どう観ても1918年の物語には思えなかった…なんだか日本の時代劇で登場人物がタメ口で喋っているぐらいの違和感…
やっぱり宗教的なバックグラウンドの描き方が薄過ぎるというか、どう観てもドイツ系移民家庭でガチガチのプロテスタントなのにキリスト教の話が一切出てこない所が違和感があるし、女の子がテキサスの片田舎で一人映画を観てる事なんてほぼないでしょ…映画館なんて今のシネコンみたいに綺麗じゃ無いから、それこそ怪しい男どもが多かったと思うんだけどな…
そういう自由を求める女性にとって厳しい背景が描かれてないから、パールが単に名声欲しさにおかしくなってゆくサイコパスみたいに描かれていてなんだか勿体ない気がした。あと貧乏なのに結構キレイなドレス着てるし…
『シャイニング』のジャック・ニコルソン現象みたいなとこあるけど、まぁミア・ゴスの引き攣り笑顔はちょっとイっちゃってて良かった…
終盤のパールによる破れかぶれの大虐殺が始まるシーンは景気が良かったからなんとなく満足できたけど、もうちょっとドラマ部分を頑張ってほしかったな〜やっぱ『キャリー』とかとどうしても比べちゃうな…
『X』ではモブキャラに過ぎなかったワニさんがまさかの大活躍！というか旦那さんが一番可哀想…そしてパールの歯は白過ぎ！みんなも一緒にホワイトニングで引き攣りスマイル！
