青いビニール袋

Pearl パールの青いビニール袋のレビュー・感想・評価

Pearl パール(2022年製作の映画)
4.5
62本目

人里離れた農場で暮らすパールはダンサーを夢に見ていた
しかし体が不自由な父と厳格な母親が
彼女の性格を捻じ曲げていく・・・

昨年公開のXの続編(プリクエル)
今回の主人公は前作に出てきたシリアルキラーのパール
舞台は1918年と第一次世界大戦期へと遡る

冒頭の扉の向こうに映るのはテクニカラーな農場の風景、
そして始まる昔っぽいフォントを使ったオープニングクレジットは、
まさに「オズの魔法使」と言った感じ
途中ダンスシーンがあったりしてかなり意識して作られていると感じた

そんな雰囲気の中で繰り広げられるのは、
ただ愛されたかっただけの1人の女性が、
なぜシリアルキラーへと変貌してしまったのかという話
自身の経験からワニの卵を割ったり、
1作目と同じような死に方をする登場人物がいたりと、
見ている間「キ、キチ・・・」という感想しか出なかった
脚本も務めたミア・ゴスの長い独白シーンも最高
所々Xの文字が見えたりするところが良いし、
ポルノ映画についてのシーンは、1作目へと繋がっている気がした

見た人誰もが思うエンドロールのあの長すぎるアップショットは
おそらく一生物のトラウマになりそう
とてつもなく遅いアイリスアウト(トホホ〜もう〇〇はゴリゴリだよ〜的なやつ)が
逆に恐怖感を煽る
1よりも好きな作品で、3作目も期待