見たで。
「X」の前日譚。夢と現実、家族と憎悪、純粋さ故に爆発していく狂気の世界と殺人鬼の誕生をミア・ゴスが圧倒的怪演。歪すぎる満点の笑顔で閉めるラストも強烈であの表情みたさにまた本作を見たくなる。誰もが抱える孤独と愛に餓えた女性の切なくも恐ろしい物語。超怪作。
これってパールが元々異常な部分もあったっていうのをちゃんと描いてるからシリアルキラー物として上手いなあって思う一方で彼女が持っていた感情なんて誰の中にもあるんじゃ?とも思ってしまった。誰かが彼女の狂気的な部分から逃げずにちゃんと向き合っていたら全く違う未来があったんやろうか？このタイプの殺人鬼映画では完璧に近いクオリティやけどそれをミアゴスの演技力だけで成立させてしまったとんでもない映画でした。ただただ特別になりたかった彼女のいく末は…三部作最終章の「マキシーン」が楽しみです。
