ニシ

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのニシのレビュー・感想・評価

1.6
外部へ抵抗する勇気がなく部室でぬいぐるみをオナホにして腰振ってるような連中に一切興味が湧かない。被保護な女性の視点でしか世界を見ておらず、人間の持つ邪悪さを知らないこの監督が映画を作っている事実に虫唾が走る。一番にそれを感じたのが主人公が地元に帰り友達と酒を呑む場面で、「おまえ童貞だろ」と言われ何故かキレてその場を立ち去る。その自分勝手さも嫌いだが、なにより1人帰路にいる主人公を追いかけて来てくれる友達がいるところ。男はそんなに優しくはない、あんな頭のおかしい男友達に対してあそこまで負荷をかけて行動するということに違和感しか感じない。仮にその行動を取るとしたら2人の独自の仲の良さや過去に貸し借りがあるような関係性、距離感を明確に描くべきだ。そのようなシーンを脚本レベルで書いてしまっていることにこの女の監督の馬鹿さを思う。セクハラがあると言われてるイベントサークルにおいても、あれだけ女の社会のあり方みたいなのを映画のあちこちに配置してるにもかかわらず、なんとなくの悪の印象で語られることに留まる。本来、セクハラがあるとするのなら、1番の悪はそのセクハラを受け入れてそれなりのポジションや報酬を手にしている女であり、その存在に対して抵抗を示さなければならないはずだ(女は何故かは知らないが女を攻撃しない生き物なのでそれは期待しない、、)。主人公とその女友達がお互いに塞ぎ込んで家に篭ってそこにノコノコお互いがやって来る馴れ合いもキモい。戦う勇気がない奴は黙ってろ。

良い点を挙げるとするならば、初対面の細田佳央太と駒井蓮が河川敷を歩くシーンで、駒井蓮の導線を守りながらも細田佳央太の方へそっと振り向く軽やかさとスクリーンを覆うような堂々たる表情、細田佳央太が新谷ゆづみに告白するシーンで、「七森私のこと好きなの?いいよ、いま相手いないし」の男を惑わす発声と、フレームの中を自由に動き回る妖艶さにハッとした。やはり自分は根が童貞で女好きだ。
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