chiyo

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのchiyoのレビュー・感想・評価

3.5
2024/3/13
京都の大学に入学し、ぬいぐるみサークルに入った七森。“ぬいサー”は、ぬいぐるみを作るのではなく、ぬいぐるみと話すサークル。人を傷付けないよう配慮がされていて、とにかく優しいの一言に尽きる。そして、思ったことを上手く言葉に出来ない人だけではなく、“ぬいサー”での活動の仕方は人それぞれ。が、麦戸や鱈山は思わず心配になるほど繊細、逆に白城はぬいぐるみと話すこともなく現実的。一般的には後者に近い人が多いと思うので、前者に近い人は生き辛いだろうと思う。そういう人たちにとって、本作は強い味方で癒しになる。ただ、生きていく上で人との関わりは避けられないこと。不快感をちゃんと示した七森、心の辛さを打ち明けた麦戸は一歩成長したように感じた。ちなみに、我が家にあるぬいぐるみは「ドラゴンクエスト」のスライムと「魔女の宅急便」のジジ。
chiyo

chiyo