鈴木ピク

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいの鈴木ピクのレビュー・感想・評価

3.4
前半の駒井蓮の台詞聞き取れねえ。。。

否定も肯定もせず、ただこうした繊細な傷つきやすさが題材として扱われるのは良いことだと思う。そのことと映画として良いかはまた別で、まずこのぬいサーから「弾かれる」タイプの繊細な人も描いてほしかった。
大学に上がり、こうしたサークルを見つけた人たちがすでにしてゴールしているように見えてしまったから。
実際に繊細で傷つきやすい多くの人は「ぬいサー」にさえたどり着けない訳で、そことの架け橋を描けていない以上、「内と外」というテーマも片手落ちだと思う。小綺麗な男女ばかりなのも説得力に欠ける。
大学ではないが、昔こういう繊細な人だらけのコミュニティに入って早々いきなり弾かれた経験があるので、彼らの優しさを真に受けられなかった。
今の邦画、全体的にあらかじめ作り手が「描ける」と分かってるシーンがずっと続き、映画の中で無理な飛躍をすることがない気がする。
鈴木ピク

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