知らない監督の知らない映画を鑑賞。
とある都市で、終電乗り過ごしてしまった中年女性が彷徨する一夜のスケッチ。
知らない都市なのにどこもかしこも見た事ある、夜の静かなうら寂しい光景の数々。
そこにいつか>>続きを読む
町工場で働くPMSの藤沢さんとパニック障害の山添くんの日常を、彼女らの周囲の人たち、そして彼女たちを取り巻く光や空気、街並みごと映し撮る
好みで言えば微妙に合わない映画だったのだけど、一つのスタイルを>>続きを読む
スコット・デリクソンという、凡そ埋もれてしまいそうなジャンル作品に染まりながら言い難い圧というか痛みというか、同時に根源的な信仰の強さも感じさせる作家が、『ドクター・ストレンジ』という晴れ舞台での様々>>続きを読む
面白かった 小型戦闘機の中でグレムリンと闘うのがミソの映画かと思っていたら、「密閉された銃座の中から日本軍とグレムリンと闘う」というミニマルさへの徹底が見たことないサスペンスを持続する それは同時に窮>>続きを読む
出先の映画館で不意にリバイバル上映に出会ってビックリした、20年前のオールタイムベストの一本。
台湾チームが撮る日本の空気、「珈琲時光」としか呼びようのない本作独特の淡さが、、、フィルムの劣化によっ>>続きを読む
貸し切り状態でわーいとはしゃぎながら見たのでだいぶ緩い目で見ているが、緩い目で見ることでちょうどフィットする映画
冒頭とラストでいくらなんでもつまんな過ぎる監督ご本人登場があるが、この投げやり感が映>>続きを読む
という訳で一気に1、2と見て3を映画館で
やってることは同じだけど、いつもピンボールで最後にマ・ドンソク(広域犯罪科マ・ソクト刑事)と出会う悪党がわかりやすく粒だってたのに対して、今回は途中まで一番>>続きを読む
1の感想と変わらないけれど、マ・ドンソクは無敵でも関係者は割と巻き込まれて大けがを負う=だがマ・ドンソクのスピードは特に変わらない(ドラマ的な影響は最低限)のが個性的 『悪人伝』もそうだったはずで、こ>>続きを読む
シリーズの特徴を一番印象づけたのがここだと思う 悪党たちと暴力刑事のピンボール ドラマではなく、ただ衝突するアクションだけで魅せる群像劇 あらゆる暴力が吐き出されるが、そのすべての頂点にマ・ドンソクの>>続きを読む
4Kレストア版IMAX上映。
40年前の伝説のライブが冷凍保存されて目の前で解凍された。カメラとデヴィッド・バーンの共犯関係。クリアな音がずっと腹に響いて、バンドセットが組み立てられる演出や会場の規>>続きを読む
一応主演はビル・ナイだし19世紀ロンドンの空気も再現しつつ、どうも理屈じゃないところで「テレビ映画かな?」みたいな雰囲気も嗅ぐ、つまりちょうどながら見でもするのにお手頃な一本。
幾つかの猟奇的殺人が>>続きを読む
前半の、不謹慎なまでに大量に人が死んでいく戦争描写の応酬にむしろ現代の悲惨の速度を重ねて、これは『00』が2期以降捨ててしまった「MSという武力も行使しての平和の希求の過程」を容赦なく見せるんだなと興>>続きを読む
アマプラで久々に再見。
昔は「純粋に聞き取りづらい」「また押井守が難しいこと言ってる」「シリーズのこと知らないとわからないこと言ってる」と、好きな映画ながら細部の台詞は聞き流してたんだけど、普通に全>>続きを読む
「やっていることはとても面白い」のに、「低予算から起こる様々な綻びの瞬間に目をつむり続ける」ことで成立する邦画の低予算良質エンタメ映画、面白がるのに少し疲れてきた。
作り手が悪いのではなく、新鋭が一>>続きを読む
『ドント・ルック・アップ』『ホワイト・ノイズ』と、年末のたびに「コロナ禍以降の不安な世界の気分」をすくいあげたネトフリオリジナルの映画が誕生して、2023年は本作だった。
豪華スターを揃え、何が起き>>続きを読む
リバイバル上映で再見
印象としては「小野坂のツッコミがうざい」「虚実の往ったり来たりがそこまで幻想に浸からせてくれなかった」という感想を抱いていたのだけど、映画は映画館で観るべきというか、スクリーン>>続きを読む
全然整理できてない感想すいません。
良さもわかり、その上で弱いと思った。
第一章に比べると拝啓の撮影の濃淡が深まったような、少なくとも「スクリーンで正視に耐えない」ようなスカスカの画面はなくなった>>続きを読む
それらは突然現れて、最悪の選択を突き付けられ、選ばないと世界が崩壊していく。
イヤ過ぎるスリルが全編持続し、しかしこの画面(劇中人物にとってはテレビ、観客にとっては映画)の中でそれはすべて起こっている>>続きを読む
映画に『学校の怪談』の面影を追い求めてる人間なんですけど、本作かなりそれに近い。
それも「古い建物に子供たち7人が吸い寄せられるように集まり・・・」な序盤でまんま『学校の怪談』じゃん」となってから、中>>続きを読む
絶妙なアイデアを核に据えながら、ストーリーの型に思い切り『リング』を用いている事に驚いた それだけ古典の強さを持っているんだろう
演出もまた今時珍しいくらいジャンプスケアに重点を置いていて、結果とし>>続きを読む
「映画美学校」のロゴで始まり、いかにもな廃工場らしき場面に(韓英恵は好きですが)どうにも知らない、半分ほどはあまり華の無い顔の役者が集い、集音マイクとか録音機器とかシネフィル心くすぐりそうな素材が映さ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『事故物件』本作『禁じられた遊び』で中田秀夫の「恐ポップ」三部作と銘打てるらしい。
確かにどれも「これ本気か、、、」としんどくなる鈍重でダサくてダサくてダサい終わってる演出に付き合ってると、次第に「こ>>続きを読む
今度の舞台はニューヨークだ!
前作に抱いた「非常に優等生的に作られた続編なのに、『よくできたスクリームらしき何か』」という感想に比べると、本作は「雑な出来だが、ちゃんと『スクリーム6』だった」という>>続きを読む
スウェーデンのスラッシャー映画。
地元民を騙して新しいモールを建てる誘致に成功した地方自治体の職員たちが親睦を兼ねてチーム育成のため、保養地にしてカンファレンスを始める。
だが謎の殺人鬼がまずは地元従>>続きを読む
映画ネタを小説ネタに変えただけで完全に「俺がやりたかった『スクリーム』」でしかないのだけど、それでも勢いで面白く見れてしまうのが流石スペイン映画。
逆にスクリームはいつまでもシリーズ化するようなものな>>続きを読む
初期ウォン・カーワイでも未見の一本を。
吃驚するのはレスリー・チャン演じる男のクズっぷり。
いや完全アウトでは? って感じのクズさを、ともかくキザったらしいが悔しくもかっこいい台詞、クリストファー・>>続きを読む
若者達のパーティーである危険な儀式に挑み、その破綻が最悪の事態を招いていく。と、いう類型をなぞるようでいてキャラクターが類型を微妙に逸脱していて、ここに固有の哀れで愚かで弱い若者の悲惨がちゃんと捉えら>>続きを読む
再見。
初見時は「ここで終わったらハッピー」というターンで終わらなかったのでどこか気持ちよさが持続しなかったなという印象があったのだけど、最近ジャンル映画をまとめて観る中で、アイデア倒しで終わらず最後>>続きを読む
80年代スプラッター映画の世界に入り、現実世界では死んでしまったママの若き日の姿に再会。
本来の映画では殺されるだが、なんとかママを最後まで生き残る「ファイナル・ガール」にし、ついでにこの世界から脱出>>続きを読む
シリーズ四作目。
むしろここか。三作目を単なる「スピンオフ」にせず、このシリーズはエリーズの一代記なのだと明言するに等しい、三作目と一作目の間の出来事にして、エリーズが人生最大の後悔に向き合う物語。>>続きを読む
シリーズ三作目。
であると同時に、ジェームズ・ワンの右腕だったリー・ワネルが監督デビューし、この後に『アップグレード』『透明人間』という傑作を撮るに至るエポック的な作品。
1作目で死亡し、以降は続編>>続きを読む
実在したアメリカの子供向け番組『バナナ・スプリット』。その番組が今も続いている体にして、打ち切りが決まったその日の公開収録で着ぐるみたちに搭載したAIが暴走、スタッフや観客を襲い始める。。。
存在を>>続きを読む
タイ・ウエスト初鑑賞。
田舎惨殺ものの殺人鬼役を老夫婦にして、ポルノ映画を撮りに来た若者達の対比で見せるのだけど、若者の一人と殺人老婆がミア・ゴスの一人二役。
ここに批評性を見るべきなのだが、「老い」>>続きを読む
ぶっちゃけ『アンフレンデッド』シリーズや『ZOOM』があり、コロナ禍でリモート画面を使った舞台の試みなども沢山起こったので今となってはそこまで目新しくもない「全編PC画面」という映画フォーマット。
今>>続きを読む
映画館でじっとこういう映画見てたら退屈が勝ってしまったかも知れないけど、外は雷雨がひどい日に家でホットコーヒー片手にぬくぬく眺める分にはとても魅力的だったりする。
この丘陵の向こうに何があるか知れな>>続きを読む
1の続編としての新ハロウィン三部作。
「殺人鬼」を再生させた一作目
「殺人鬼」を定義づけた二作目
そして「殺人鬼」を葬る三作目
スラッシャー映画としてはともかく大量に殺してくれる二作目がピークなの>>続きを読む