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熊は、いない/ノー・ベアーズのrikoのレビュー・感想・評価

4.0
このもやもやが晴れないうちに感想を殴り書きます。
何かを統治するため、架空の熊という存在をつくったり、村の昔からのしきたりに囚われている村人たちのシーンは宗教に囚われている国家を暗示しているのかなと思いつつ、最後の結末にはすごく言葉を失った。それが日常の一部としてあるという現実が怖いよ。
学のある人は、暴力ではなく言葉で解決する、ていう村長の言葉、本当にそうだよなぁ。世界全体がそういう考えになればきっともっと良い世の中になるのになあ。
伝えたいこととかもわかりやすく、考えされられる映画で良かった。


学がない人は言葉で〜という言葉があったけど、そもそもなんで暴力で解決しようとするのか、てところ。私的には、論破できないからなのかな〜と思う。
特に宗教やしきたりは、昔から慣わしとしてそうだったから、教えや本にそう書かれているから、と生まれた時から教え込まれて、そうであるもの、として認識していたものを、いざ、じゃあなんで?となったとき言葉じゃ説明しきれないのかもしれないなあと。難しいけれども、現状の当たり前に疑問を持つ姿勢と学ぶ意欲は大切だなと思った。
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