秋桜

アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~の秋桜のレビュー・感想・評価

4.8
実話を基にしたストーリー。
アルゼンチンでは、1976年にクーデターにより軍事独裁政権が成立、1983年まで左翼イデオロギー撲滅のために誘拐、拷問、殺人が行われ、
3万人が犠牲になったと言われています。
1985年、軍事独裁政権の幹部たちを裁く初の民事裁判が開かれる。
白羽の矢が立った、フリオ・ストラセラ検事の苦悩はどれほどだったか。
家族は軍関係者ばかりだが、一緒に闘うことを決めたオカンポ副検事。
ほとんどの人は関わることを躊躇う中、
正義のために集まった若き法律家たち。
チーム一丸となって、決して諦めない。

かなり胸熱な展開。

裁判を起こしたことですでに歴史的な裁判にはなっているけど、一人一人が声を上げれば
小さい力かもしれないけれど、きっと大きなことを成し遂げられる、奇跡が起こせるって。

大きな盛り上がりがある訳じゃないが、
証言台に立った一人一人、検事のあの論告が
本当に素晴らしかった。
秋桜

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