フリーザ

バートン・フィンクのフリーザのレビュー・感想・評価

バートン・フィンク(1991年製作の映画)
3.7
【コーエン兄弟連続鑑賞記録その4】

コーエン兄弟作品全作を通しても異色な難解映画。


旧約聖書やら戦争やら小難しそうな題材が見え隠れするので「ああ自分には分からないやつだ」と悟り視聴後すぐに考察ブログのお世話になりました。
にしても難しい。


メタファーだらけ、意味深なやりとりだらけで観ていて疲れますが、デヴィッド・リンチ作品の様なシュールで不気味なホテル、吸い込まれる様なカメラワーク、スパイス的に配置されたスティーヴ・ブシェミ、等など何も考えずに観ていても視覚的に楽しいです。
「ホテルに缶詰になって作品作りをするけど一向に筆が進まない」っていう設定やタイプライターを強調するのとかは『シャイニング』っぽい。


バートンとチャーリー、メイヒューとオードリー、社長とルー、刑事×2、等2人組の登場人物が多い。


シリアスな雰囲気ですが話の筋だけ追うと「B級映画の脚本を書くのに精神やられて最終的に社長にめっちゃ叱られる話」と思うと笑える様な。
めちゃくちゃ自分にハマりそうな作品だったんですけどラストの火事とか絵的に大味なのも気になりギリギリそんな好きになれない作品でした。
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