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バートン・フィンクのののののレビュー・感想・評価

バートン・フィンク(1991年製作の映画)
3.8
『81/2』よりは理解できるかもと思ってたけど全然そんなことなかった。だってコーエン兄弟だもんね。日本人に馴染みの薄い旧約聖書の暗喩が随所に散りばめられているように感じました。
不穏な空気を漂わせる美術や構図が魅力的。細部にまで拘った不条理劇に遊びの要素を垂らしこんでいるからこそ、深く理解したいと思えるし、また観たいと感じるんだと思います。

“この『バートン・フィンク』が、ハリウッドのホラー・スリラー仕立ての風刺映画に見せかけながら、実は、狂気や想像力の枯渇、そして抑制された怒りを隠喩的に表現した作品だということは、正確に理解されていないかもしれない。” -Jeff Andrew
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