のののさんの映画レビュー・感想・評価

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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

3.0

最近『ミスティック・リバー』観たんだけどショーン・ペンの演技の幅に震えた。
リタがサムの弁護を引き受けた理由と同じように、愛には様々な思惑や願望が絡まりあっていて、だから衝突したり憎らしくなったりする
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.4

独特な台詞回しとカット割りが魅力的。ジーン・セバーグのセシルカットとくっきり引いたアイラインが素敵。久しぶりの鑑賞だったけど、ヌーヴェルヴァーグ系の作品は何回も観たくなる。

いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

3.4

しがらみや制限がある中で、心から好きな人と一緒になれるのって本当に幸せなことなんだね

デッドマン(1995年製作の映画)

3.2

西部劇観るつもりだったけど完全にジム・ジャームッシュの世界観の作品だった。これは完全に観るタイミングと心構えを間違えた。私のミス。良き時期にまたじっくりと鑑賞したい。
ブシェミがバーのマスター役で出て
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.8

アル・パチーノの演技が素晴らしすぎる。スキ・パチーノがすぎる。今日からジャック・ダニエル派になるからばばあになったときジョンとストレートで付き合いたい。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

プロメテウスに喩えられたオッペンハイマー。強大な力を人類に与え罰を受けた彼にぴったりの表現。それと同時に彼はイカロスであるとも思った。権力を手にし、軍服に袖を通した時点で物理学者としての本質を見失った>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.6

心に傷を負ったとき、どうしたらいいかなんて正解はない。過去を絶対的な力でねじ伏せる道を選んだジミー、正義によって過去と対峙できる道を選んだショーン、そして過去に囚われもがき続けるデイヴの対比が重厚で哀>>続きを読む

欲望という名の電車(1951年製作の映画)

3.8

名作すぎて逆に観てなかった作品。戯曲が好きな上に役者も最高。ヴィヴィアン・リーとマーロン・ブランドの演技対決が堪らない。

ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

3.2

ハンニバルシリーズとしても作品単体としても今一つ乗り切れず。レクター博士はいつの時代もレクター博士という概念であってほしいという願望の押し付けが私の中にあったんだろうな。

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.6

レクター博士の哲学的美学は薄め。でもダラハイドにグレアム一家を襲わせたのは博士の手口で考えると本気じゃなくて遊んでいるだけのように捉えられるのが怖い。
とにかく俳優陣が豪華。

ゲキ×シネ「蛮幽鬼」(2010年製作の映画)

4.6

記憶してたより新感線のノリが多くて、記憶してたより重たい物語だった。

ハンニバル(2001年製作の映画)

4.0

レクター博士の哲学的思考とカリスマ性を浴びる作品。原作読もう。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.2

物事の本質に目を向けろという台詞を体現するかのようなカメラワークに震える。檻に囚われているのは誰なのか。自由という美しさ、そして強さの根底は何処にあるのか。

ゲキ×シネ「天號星」(2024年製作の映画)

4.6

ここ最近の新感線作品の中で群を抜いて好き。おふざけとシリアスと殺陣と古田新太と池田成志のバランスが丁度良くて好き。ゲキシネは悪ふざけをしっかりクローズアップしてくれるから好き。

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

5.0

オールタイム・ベストのひとつ。
人間の根源的欲求の描き方が天才で好き。疾走する狂気ほど面白いものはない。

普通の人々(1980年製作の映画)

4.4

心理描写がとにかく丁寧で全員に感情移入してしまう。元々危ういバランスを保っていたけど、家族の要の長男が亡くなって綻びが広がってしまった。
母親は長男の部屋に入って長男の写真ではなく、壁に飾られたトロフ
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

ワンシチュエーションムービーの傑作。
推定無罪の原則という常識を理解しながらも、被告人を色眼鏡で見てしまう心理も理解できる。アメリカの陪審制における利点と欠点を端的にまとめ上げていて素晴らしかったです
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.6

映画館で没入しながら観るべき映画。極限まで台詞を削り、異なる3つの時間軸を収束させていく構成に緊張感が高まりました。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.4

バーナム効果でお馴染みのP・T・バーナム氏じゃないですか。さすが口が達者でいらっしゃる。この人がいい人風に描かれている意味が分からない。
マジカルニグロならぬマジカルフリークな作品。彼らはバーナムを切
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

ヨノイとセリアズの関係が主軸なのかと思っていたら、ハラとロレンスの友情という異なる主軸も描きつつ、それにより日本と米国の信念の違いを深掘りする作品でした。メリークリスマスのシーンは衝撃的すぎて一生忘れ>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.4

いつも身近に感じている美しく牧草的な風景の深部には無数の虫が蠢いている。人間の歪んだ部分の描写と美しい世界の描写の対比が丁寧で良かったです。

つぐない(2007年製作の映画)

4.0

初鑑賞時はとても感動してお気に入りの一作になっていたけど、久しぶりに観たら表現技法がこってりで胃もたれしかけた。
事実改編によるハッピーエンドで贖罪が果たされるはずなどない。それでも、それを理解してい
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海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.6

モリコーネの感情に合わせて揺れ動く音楽と、トルナトーレ監督の幻想的な映像のハーモニーが最高。流石のコンビ技。
海の声を聞いて無限の可能性を感じた男と、海の上で有限の世界に生きた男の心情の対比が面白い。
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.4

権力によるパワハラセクハラおじさんをマイノリティで包んだ作品。ラストで評価が一転する理由も分かるけど、どうしても私は学生側に感情移入してしまう。でも彼女が触れていた4分33秒は聴いてみたい。あのノイズ>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.4

底冷えするような恐怖がひたひたと迫ってくる。ランティモス作品の中では1番生々しく、1番実験的な作品。
偉大な映画達が彼女に力を与えた。

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

3.8

音楽や芸術は性別、国籍関係なく私たちの心に寄り添ってくれる。様々な時代で様々な想いの込められた作品が紡がれ、演じられ、未来へと繋がっていく。人生の交錯したラストシーンのボレロは圧巻でした。

ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.2

とにかくストーリーが明快。アクションあり心理戦ありで構成が素晴らしい。そして敵味方、無能も含めて全員キャラが立っていて魅力的。人間くさいジョン・マクレーンとスマートで非情なハンスの構造が堪らない。
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

誰もが自分らしく、ありのままの自分で生きていきたいけれど、誰かに愛してもらうために誰もが迎合しながら生きていく。
最後の銃殺エンドまで皮肉が効いていて好きでした。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.6

ウェス・アンダーソンの世界観と独特な日本文化が絶妙にマッチしてる。1人と1匹の絆を深める旅の途中に様々な皮肉が盛り込まれていて面白かったです。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.4

久しぶりの鑑賞。独特な世界観と小気味良いテンポが好き。推しキャストばっかり出てくるのが好き。そしてウェス・アンダーソンが好き。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

終始ぞわぞわした感覚が肌に纏わりついて、エンドロールにはぐったりしてるタイプの作品。こういう余韻が抜けない作品を観て頭ぐるぐるしながら映画館を出るのが好き。
刑事ものは答えが明らかになるけど、法廷もの
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.2

キャストが豪華で期待していたんだけどな...。コラージュアートの様な作風は独特だっけど、内容は平坦であっさりしてた。実話ベースだとしてもやりようあったはず。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.4

バランスの取れたブラックコメディ。彼氏さん生き残れて良かったね。

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.4

ストーリー的にもホラー的にも、全体的に及第点で誰でも楽しめる作品。というよりホラー要素はかなり薄い。ミーガンの不気味さを併せ持つ造形が良い。

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

4.0

アクションと会話のリズムが巧妙で、言葉遊びと軽口の応酬が心地良い。この手の作品を観るたびに、もっとリスニング力向上させたいと思う。最近の悪役ヒューおじさんが好き。

スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.0

こんなに愛らしくて脆いアル・パチーノ初めて見た。マックスとライアンの凸凹コンビは、1本足しかない案山子同士がお互いの弱さを補い合いながら、寄り添い合いながら生きているようでした。そしてやっぱりロードム>>続きを読む

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