とにかく映像の凄さに圧倒された97分。
警官に弟を殺された兄弟が団地で大規模な暴動を起こす。
まず冒頭の長回しシーンから凄い。一見するとどうやって撮影したのかまるで分からない映像になっていて度肝を抜かれる。その後のタイトルバックのシーンもめちゃくちゃキマっていて痺れた。
冒頭のシーンの後も警察と市民の暴動のレベルを超えた激しい戦闘シーンが描かれる。これもいちいち画に神話的なカッコ良さがあって惚れ惚れする。観てる間、ずっと「カッケェ……」って思いながら観てた。
フランスの社会問題を題材にした真面目な映画だけど、バチバチにキマった映像に加えて、体制に反抗するシチュエーション、やる時はやる爆弾エキスパートのジジイみたいな漫画のようなキャラも出てきて、厨二心をくすぐられまくった。
国家権力に対して「いざとなったらこれくらいやってやるぞ」っていう緊張感は必要なのかもしれない。