兄弟を襲う悲劇。とにかく映像がすごい。オープニングの11分間の長回しは、目をつぶるのも惜しいくらいの臨場感。気づかぬ内にこっちまで歯を食いしばってしまう。あまりの映像に緊張がヤバい。でもってタイトルシーンはマ〜ジ痺れる。これだけのショートフィルムでも全然アリ。
ドローンだろうと思っていたシーンも、実はバイクに乗って撮影したりなどなんだかこの時代にとんでもないことをやり遂げた映画だと思う。本編とは別で制作の裏側が30数分の映像で配信されてるからそれも必ず見てほしい。撮り方に度肝抜かれっぱなしだった。役者のキャラクターのハマり具合も、この映像観てから一段と良くみえてくる。
そして映像も良けりゃ、音楽も良い。誰かと思ったらSurkinが作ってた！なつかしい！笑 特に警察を広場の中央で取り囲みながら花火飛ばしまくるシーンの演出と音楽は本当に良かった。映画の好きなシーンベスト20に入ると思う。（20かい）壮大な音楽とコーラス隊の歌声、好きだな。
ラストシーンは重すぎる結末で、それまでのある種の躍動感とか焦燥感とかが一瞬にして消えてなくなった。差別が生んだ殺害、悲劇でしかない。
