コミック映画のポテンシャルってこんなあんだな
大前提に非現実のファンタジーであるということが皆の頭にあるところに
リアルを纏った表現をするのは超現実の感じがあってすごい好き
ジョーカーってピエロのメイクをしてるけど、それってヒーローがマスク被るにとはちょっと訳が違う
身元がバレたくないとかではなく、
仮面を被った自分に憧れるということなんだろうな
アーサーとジョーカーは二重人格でありアーサーの罪はないという擁護を受ける
それを素直に受け取れないアーサーはジョーカーへの憧れ、畏怖があり、そこに自分を置き換えることで過去をコメディへと昇華してる
それは二重人格とは違い、振る舞うとかいうのと近い気がする
それって人間誰しも多かれ少なかれやっていることで、
勇気づけられる一方で、その畏怖は決して拭えないという現実も突きつけられる。
最初のアニメから最後のシーンまで、
自分と仮面を被った自分の共振が描かれる