昼行灯

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥの昼行灯のレビュー・感想・評価

4.0
羽目を外し過ぎた飲み会の翌日に、自己嫌悪で頭を抱えるような続編。思いきり梯子を外された。みんなが期待していたカリスマとしてのジョーカーはそこにいない。カリスマどころか、死を待つだけの老人にすら見える。それでも世間はジョーカーというアイコンを勝手に神格化して煽りに煽る。暴れるジョーカーを期待していた我々も、そんな大衆の一人に過ぎないと、トッド・フィリップスに説教食らったような気分。その捌け口のように挟み込まれる妄想やミュージカルシーンに僅かなカタルシスを貰う。みんなが期待したジョーカーの物語ではなかったが、アーサーの物語としては充分な見応えがあったし、何より体温を感じた。

「皆、道化師がいればそれでいいのさ」
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