昼行灯さんの映画レビュー・感想・評価

昼行灯

昼行灯

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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.0

あっという間に3作目。今回は出張で宮崎ということで、前作までにあった生活感は薄め。日常(怠惰な生活)と非日常(キレキレの殺し)のギャップがそもそも売りのシリーズだったとも思うが、それが減った分、アクシ>>続きを読む

ガメラ対宇宙怪獣バイラス(1968年製作の映画)

3.0

地球侵略を企む宇宙人を、ガメラとボーイスカウト小僧2人が迎え撃つ。

ガメラが子供好きだと知った宇宙人は、「命令に従わなければ子供は殺す!」とガメラを脅迫し始める。亀を脅迫しようと思った宇宙人も凄いが
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トラップ(2024年製作の映画)

3.5

娘を溺愛するマイホームパパの消防士。人柄も良いし気遣いもできる。だけど連続殺人鬼。なんと勿体ない。「人さえ殺さなければ良い人なんだけどねえ」と言われるタイプ。

そんな殺人鬼を捕まえようとコンサート会
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ジャッカル(1997年製作の映画)

3.0

ブルース・ウィリスの七変化。だいたい髪がフサフサで楽しそう。

『ジャッカルの日』のリメイクだが、キャラクターもロケーションも改悪に感じる部分が多い。派手なわけでもなければ、硬派なわけでもない。飽きず
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ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.5

『ゴルゴ13』の傑作回を読んでいるかのよう。一流の殺し屋とそれを追う警視。追う者と追われる者の頭脳戦は、派手な演出がない分、ドキュメンタリーのようなリアリズムと、劇映画としての緊迫感を内包している。>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.5

学校内での盗難事件をきっかけに、学校というコミュニティが徐々に崩壊していく。

犯人探しのミステリーかと思いきや、真相を知りたいという好奇心を逆手に取ったような展開。思わぬところにあったリスクが大暴走
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

3.5

激シブ刑事モノ。ジーン・ハックマンにロイ・シャイダー。なんとも華のない硬派過ぎるキャスティング。敵も味方もおっさんばかり。ヒロインなんて存在すらしないという潔さ。

ニューヨークというロケーションも主
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.0

羽目を外し過ぎた飲み会の翌日に、自己嫌悪で頭を抱えるような続編。思いきり梯子を外された。みんなが期待していたカリスマとしてのジョーカーはそこにいない。カリスマどころか、死を待つだけの老人にすら見える。>>続きを読む

ナイルの宝石(1985年製作の映画)

2.5

夢だか妄想の海賊シーンから始まるので、『男はつらいよ』のオープニングかと思った。もう少しで脳内の渥美清が歌い出すところだ。

全体通して80年代ならではのユルさが終始充満。戦闘機で砂漠を走って爆発した
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コピーキャット(1995年製作の映画)

3.0

そう簡単に『羊たちの沈黙』にはなれない。やってることは同じようなもんなんだけど。

シガニー・ウィーバーは明らかに命狙われてるのに、家のセキュリティがガバガバ過ぎる。殆どご自由にお入りください状態。田
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2度目のはなればなれ(2023年製作の映画)

4.5

美しい映画。マイケル・ケインの引退作であり、グレンダ・ジャクソンの遺作でもある。50年ぶりの共演らしいが、70年連れ添った夫婦にしか見えない。二人にしか分からないことが、映画全体を包み込んでいるかのよ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

夫が窓から転落死し、妻に嫌疑がかかる。裁判が始まるが、決定的な証拠はないので、夫婦の関係性を紐解くことで“殺人に至った理由“の証明をしようとする。殺人があった事実ではなく、殺人があったであろう事実とい>>続きを読む

光る眼(1995年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ面白くなりそう、と思っていると気付けばエンディング。人はバタバタと死ぬし、無駄にいろいろ爆発する割には盛り上がりに欠ける。もうちょっと気味の悪さがあればいいんだけど。

謎の単性妊娠、受胎
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃクセになる。無表情が3人並ぶと面白い、ということを世界一理解している監督かも。

孤独で金もない中年男女の出会い。無表情で出会い、無表情で初デート。なのに楽しそう。おそらく脚本だけ読んだら
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.5

支配と依存、理解と偏見。みんな自ら面倒事に首を突っ込む。長いし変な話だし、イカれた奴ばっか出てくる。最後まで続く予想の斜め上を行く展開。『パルプ・フィクション』を初めて観たときの感覚に少し近いかも。つ>>続きを読む

ロビンとマリアン(1976年製作の映画)

3.0

ロビンフッド役に御大ショーン・コネリー、マリアン役に当時引退状態だったオードリー・ヘップバーンという、なさそうであった共演。

敵役がロバート・ショーなのは『ロシアより愛を込めて』が好きな人間には感慨
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

とにかくエマ・ストーンの一人舞台。見た目は大人、頭脳は子どもという逆コナン(?)的な主人公が、生きる喜びを探す冒険譚。

肉体と精神のアンバランスさは、各地で男たちを振り回す。本能的なのに理屈っぽい、
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.0

神を信じたくはない。だが神を信じなければ悪魔と戦えない、娘を救えない、という葛藤。

やり尽くした感のあるシリーズだが、過去のトラウマや、2人の少女が憑依されることで、“選択“や“信仰“という符号が分
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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

3.0

『ノッティングヒルの恋人』よろしくスターと一般人の恋愛ものだが、アン・ハサウェイの方が一般人というのが面白い。見ているこっちにとってはアン・ハサウェイこそスターだから。

住む世界が違う二人。しかも1
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

4.0

ザ・松田優作のピカレスクロマン。

昼は地味なサラリーマン、夜は野望剥き出しのアウトローというある種の変身モノ。色にも金にも貪欲な優作がとにかくやりたい放題。大金を手にして真っ先に買うものがランボルギ
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.5

タクシーの運ちゃんと老マダムのほのぼの道中記かと思いきや、予想外の爆弾発言をカマしてくる老マダム。運ちゃんがいいヤツだったからともかく、人によっては「厄介な婆さん乗せたな…」で終わりかねない話。

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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.0

久々のエイリアンシリーズ新作は、1作目と2作目の間の話という、スター・ウォーズお得意のスキマ産業的な一本。

新たな要素や展開を盛り込みつつも、過去作の見どころの良いとこ取りな部分が多く、良くも悪くも
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エイリアン(1979年製作の映画)

5.0

ジャンル映画の枠に留まらず、映画史全体の中でも頂に位置する傑作。異星人に妊娠させられるという最高すぎる悪夢を、最高の形で映像化している。

ギーガーのエイリアン造形の凄まじさは言わずもがな、ノストロモ
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.0

意外に拾い物の多いジャンル、爆撃機モノ。そこに英国空軍が生み出したグレムリンという都市伝説が絡んでくると、自然とこちらの期待値も上がる。

予算が潤沢にあるタイプの作品ではないが、銃座に閉じ込められた
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ホワイトアウト(2000年製作の映画)

3.0

織田裕二が熱すぎて雪が溶けそう。熱いのはともかく、怒りに任せて敵に電話とかしちゃうから、余計に被害者が増えてるぞ。

ロケーションのスケールはデカいし、細かい工夫もあるので概ね飽きずに楽しめはするもの
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.0

大林宣彦ならではのクセ強めの演出や芝居。苦手な人の気持ちも分かるが、やみつきになる人の気持ちも分かる。そこにあるのは不思議な常習性。

唐突な展開や破天荒なオチに面食らいつつも、全体を覆うある種の優し
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モンキーマン(2024年製作の映画)

3.5

スラムドッグ・ジョン・ウィック。

ミリオネアで這い上がったひょろひょろのモヤシ小僧が、まさかこんなバキバキのファイターになる日が来ようとは。高層ビルとスラム街の対比激しいインドの都会を背景に、辛酸な
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

4.0

5年の刑期を終えて出所したてのジャン・ギャバン。カタギの生き方をする気は少しもない。すっかり変わった街並み。考えるのは次のヤマのことばかり。そこに鳴り響くミシェル・マーニュのテーマ曲。このオープニング>>続きを読む

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

4.0

沖縄戦を描いた大作だが、岡本喜八らしいスピード感やユーモアがそこかしこにある。重い題材を軽々しく扱ってるわけでもないのに、このテンポで2時間半を押し切るエネルギー。そして止まない爆発音。戦争映画とはい>>続きを読む

風が吹くとき(1986年製作の映画)

4.5

核爆弾の爆風を生き延びた夫婦の数日間。

外の世界が灰に覆われ、自分たちの身体に異変が現れ始めても日常を続けようとする夫婦。扉を壁に立てかけただけのスペースをシェルターと呼び、核汚染された雨水を安全だ
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

3.0

生物界で一番ナメられた存在であろうナマケモノが実は殺人マシーンでした、というある種のギャップ萌え映画。

大学の女子寮の会長選に立候補し、支援者獲得のためにナマケモノをマスコットにする主人公。結果、S
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

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胸糞悪い。とにかく胸糞悪い。支配欲というものの醜さを煮詰めたような104分。開始早々、クズの極北みたいな連中が、蜂の巣をつついたかのようにわんさか出てくる。

この実験の結果は、お国柄ということでは全
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.0

人生を時系列順に描く伝記映画は、下手をすると年表を追うだけの再現映像になりかねない。本作は、1957年という年にスポットを当てることで、エンツォ・フェラーリの人間性を炙り出そうとする。会社の経営不振に>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.5

この役を演じるために生まれてきたんじゃないか、というレベルでズーイー・デシャネルがハマり役。ジョセフ・ゴードン=レヴィットならずとも、みんなサマーが好きになる。

自由でいたい女と、関係に肩書が欲しい
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眠るパリ(1923年製作の映画)

4.0

ルネ・クレールの監督デビュー作。100年前に既にこんなイタズラ心のあるSFが撮られていたという驚き。今どきの海ドラにもありそうなネタ。シーズン3くらいまで引っ張れそう。

100年前のパリの街並みを捉
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

霊に憑依されるのをドラッグでトリップしているように描いているのが面白い。降霊術の新しい使い方。憑依されてブッ飛ぶティーンエイジャーたち。ドラッグよろしく、まさに昇天。

“憑依は90秒まで“という前提
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