昼行灯さんの映画レビュー・感想・評価

昼行灯

昼行灯

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鉄腕アトム 宇宙の勇者(1964年製作の映画)

3.0

テレビ放映した3つのエピソードを再編集した劇場公開版。感覚としてはオムニバス。大味でガチャガチャしたエピソードが並ぶが、レトロな愛くるしさが結構心地良い。

そして、地球はもとより宇宙にまで飛び出すア
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.5

昔、プレステの『免許をとろう』という自動車教習所に通うゲームでクルマの運転を覚え、実際の運転免許も取得した経験があるので、今作の主人公の気持ちも少しだけ分かる。(分かってないと思う)

カート出身とか
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.0

侍がタイムスリップする映画は数あれど、現代の撮影所で斬られ役として生きていくという設定が面白い。本来殺し合うための技術が、時代が変わると娯楽の力になる。滅びゆく侍が滅びゆく文化を救う。

現代劇で“本
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望郷(1937年製作の映画)

3.5

30代前半とは思えぬ仕上がりのジャン・ギャバン。晩年と比べるとだいぶ細いが、なんだこの存在感。100年生きてもこの貫禄には辿り着けそうもない。

アルジェリアのカスバの街が主役のひとつ。入り組んだ迷宮
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夜の来訪者(2015年製作の映画)

4.0

家族の団らんに突如持ち込まれた事件。外界の他人事だと思っていたその事件の当事者が自分だったら。あの日の記憶が、あの日の行動が、最悪の形で目の前の事件と結びつく。

そして、たった一本の電話で覆る現実。
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スオミの話をしよう(2024年製作の映画)

2.5

予告編がピーク。面白くなりそうでならない。たまに笑えるセリフもあるが、全体的にはダラダラ長くてキレがない。

ミステリーとしても、ご都合主義前提の計画と推理が過ぎる。そもそもスオミがああいう生き方をし
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私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)

3.5

のん劇場。漫画みたいなキャラクターを成立させてしまうその表現力よ。序盤のドタバタ劇のノリに不安を感じつつも、気付くと見入ってしまう不思議。芝居といい場面転換といい、舞台劇を観ているような感覚に陥る。>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

『キル・ビル』の世界線のスピンオフみたい。バカ映画としては話が混み入りすぎてる気もするが、アクの強い殺し屋たちの個性に引っ張られ、点と点が線になるラストまで、ダレること無く一気に観せる。セリフや編集の>>続きを読む

ラストマン・スタンディング(1996年製作の映画)

3.0

ブルース・ウィリスの『用心棒』。舞台を禁酒法時代の西部にしたこともあって、美術や衣装は雰囲気があって良い。ただ、編集がどうにも眠い。午後イチの会議くらいまどろむ瞬間がいくつもある。

あと、ブルース・
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

前半は胃がキリキリ、後半は心臓バクバク。実に身体に悪い。多分ちょっと寿命が縮んだぞ。

自分の偏見と先入観が作品の一部。気が付くと誰かに肩入れしてしまう。語り口の巧さ。目に見えるものが全てとは限らない
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十一人の賊軍(2024年製作の映画)

3.0

多勢に無勢の攻防戦の面白さがまずは売りだが、罪人たちが命をかける理由や、団結する過程の描き方が表面的で、派手な戦のシーンもどこかモタモタした印象を受ける。

150分という尺も少々中途半端で、キャラク
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戦争と青春(1991年製作の映画)

3.0

無差別爆撃、徴兵忌避、朝鮮人差別、非国民の村八分。だいぶ盛り込んでくるうえに、ところどころセリフが道徳の教科書みたい。特に現代パートにあざとさを感じてしまう。

とはいえ作り手の真剣さは伝わってくるし
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.0

まずなんと言ってもアナ・トレントの強烈な存在感。中性的な顔立ち。神々しさすら感じる深遠な瞳。平たく言うとめちゃくちゃ可愛い。そしてあの“怪物“を精霊として飲み込むセンス。四角い顔のデカいおっさんだよ?>>続きを読む

悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

3.5

「ワンクールのレギュラーより1回の伝説。」
エガちゃんの名言(?)が脳内をこだまする。

放送事故を楽しむという悪趣味な好奇心をグイグイ刺激される90分。“実際の放送テープ“を観るというモキュメンタリ
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.5

もしもみんなの夢にニコラス・ケイジが出てきたら。

なんと言ってもニコラス・ケイジというチョイスが良い。いるだけで出来上がるシュールな画。そんな髭面のハゲたおっさんが夢に出てきて、次第に乱暴狼藉を始め
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もしも徳川家康が総理大臣になったら(2024年製作の映画)

1.5

この設定にリアリティを求めても仕方がないが、飲み込んだところで、風刺としても喜劇としても弱い。

民主主義の腰の重さを揶揄するのに、独裁が許されていた時代の偉人からの視線はうってつけかもしれないが、作
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.5

80年代の九龍城砦という舞台自体が主役。増築に増築を重ね、幾多の電線が張り巡らされた巨大な迷宮。狭い通路に店舗が並び、そこで暮らす人々がいる。雑多で無国籍な空間。“荒廃した未来の地下都市“と言われれば>>続きを読む

おじいちゃんはデブゴン(2016年製作の映画)

3.0

動けるデブから動けるデブジジイに。「サモ・ハン主演ならデブゴンシリーズってことにしちまえばいいだろ」という強引な大人たちによってつけられたであろう邦題はともかく、久々に本気で動くサモ・ハンを堪能するこ>>続きを読む

燃えよデブゴン(1980年製作の映画)

3.5

デブゴン始動回。ぽっちゃり&前髪ぱっつんのサモ・ハンがツヤツヤしてて愛くるしい。

カンフーの動きもキレキレだが、前半の敵が“無銭飲食をするチンピラグループ“とか、“カンフーをバカにする変な白人“とか
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Broken Rage(2024年製作の映画)

1.5

『アウトレイジ』を撮っている時も、ホントはこういう小ボケを連打したかったけど我慢していたんだろうな、と思った。そしてそのまま我慢していてほしかった。

企画意図こそ面白いけど、肝心の完成品は不安を感じ
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.5

ちょっとズルいけどやられた。“4歳“というのが絶妙な年齢。2歳とも6歳とも違う。概念的なものを理解し始め、人生で一番古い記憶が残る時期。そんな息子を託す他人を、書類と顔合わせで見定めなければいけない父>>続きを読む

ドラえもん のび太の創世日記(1995年製作の映画)

3.5

のび太が夏休みの自由研究で、ドラえもんの道具を使って創造主となり、地球を作る。つまりは、のび太が神になる話。

のび太が作る地球には、現実の地球同様に様々な人々が暮らしている。彼らは自分たちが住む世界
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ソウX(2023年製作の映画)

3.5

若い娘にプレゼントを買ったり、孫みたいな子供とハグをしたりと、なんだか普通のおじいちゃん感を出してくるジョン・クレイマー。が、詐欺グループに一杯食わされ、瞬間湯沸かし器のようにいつものジグソウ業に。>>続きを読む

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.0

邦題の『オールリセット』ってなんやねん。こちとら8本も時間費やして観てきたのに、突然「今までの全部なしで!」とか言わないで欲しい。

番外編的な9作目は、刑事視点の犯人探し。グロ処刑シーンは山盛りだが
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.5

濡れ衣を着せられる主人公。逃亡しながら新犯人探し。身近にいる裏切者。回りくどい犯人の動機。警護の甘いシークレットサービス。無能なFBI。殺人マシーンの親父はやっぱり殺人マシーン。人を選んで当たる弾丸。>>続きを読む

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

4.0

殆どマフィアの実録物だが、群像劇ではなく、トランプと顧問弁護士のロイ・コーンに焦点を絞り、アップテンポな編集で仕上げることで、想像以上のジェットコースタームービーとなっている。

セバスチャン・スタン
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ライド・オン(2023年製作の映画)

3.0

ジャッキーなりにチャップリンの『キッド』や『ライムライト』がやりたかったんだろうけど、全体的にあざとさが目立つドラマに。いい話ではあると思うんだけど。

とはいえ、主人公の人生をジャッキーの実人生とリ
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.5

淀川長治が生前、「映画は頭で見たらつまらない。感覚で見て欲しい。」と言っていたが、まさにそれが当てはまる一本。

デヴィッド・リンチが描くハリウッドの夢。考察マニアホイホイの代名詞のように扱われる映画
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眠狂四郎 炎情剣(1965年製作の映画)

4.0

仇討ちに遭遇した狂四郎が予期せぬお家騒動に巻き込まれるシリーズ5作目。

一見薄情なエロ侍だが、実はかなりお節介なエロ侍の狂四郎。面倒そうな顔してグイグイ首を突っ込む。ハニートラップと分かっていながら
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ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

3.0

健康なレズビアン版の『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』みたいなロードムービー。舞台が90年代なら、テイストも90年代っぽい。

物珍しくもないフォーマットに、行き当たりばったりのテキトーな脚本。キャラ
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大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967年製作の映画)

3.5

ギャオスとかけて、破産寸前の人と解く。その心は、どちらも首が回りません。

背骨が2つあるので、それが音叉の役割を果たして超音波光線を出せるが、そのかわり首が回らない、というそれっぽい設定が好き。子供
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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

邦画を誇らしく思えるほどの傑作。最高の脚本、最高のカメラ、最高のキャスティング。血の通ったキャラクターたちが、それぞれの理由を持って必然性のある物語を前へ前へと進めていく。

ジョン・フォードの西部劇
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

3.5

一件の殺人事件の背景に潜む大きな力の思惑。親友を殺された警察事務員(警官ではないらしい)が、職務の範囲を越えて徐々に真相に近づいていく展開はなかなか引き込まれる。安定したミステリーとしての面白さ。演じ>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.0

“脱北“の二文字に潜む、想像を絶する危険性。捕まる恐怖のなか、子どもや老人を連れていくつもの国境を突破し、ときにはジャングルを徹夜で歩く。この過酷な旅の大部分に撮影隊が同行しているというのが凄い。全員>>続きを読む

陪審員2番(2024年製作の映画)

4.5

もしも『12人の怒れる男』のなかに真犯人がいたら。

過失とはいえ被害者を死なせてしまった男が、その事件の陪審員に選ばれるという運命のいたずら。自分が名乗り出なければ無実の被告が重罪に処せられてしまう
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刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

4.0

ハリソン・フォードの隠れた(?)代表作の一つ。殺人を目撃した少年を守る刑事モノは数多くあるが、そこにアーミッシュという宗教集団のコミュニティを絡めたことで、ありそうでなかった一本に。

俗世での殺人事
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