6人殺したアーサー/ジョーカーであっても、1人の人間として求めていたものはなんら普通の人間と変わらなくて、毎日必死で生きても何も手に入らなかった結果として、悪の権化たるジョーカーになっただけだったのね〜
(社会にこういうジョーカー予備軍ってかなりたくさんいると思う、しかも彼らが求めているものは物質的な豊かさじゃなく人間としての承認だから、多少のことでは救えないという。めっちゃサバルタン。)
上記にプラスして、愛した女は結局ジョーカーという悪の部分に興味を持ってくれていただけで、自分のことを真に理解し、愛してくれた人は人生でゼロというめちゃめちゃ鬱展開。見終わった直後はこの鬱展開の唯一の救いとしてミュージカル要素あってよかった!とか思ってたけど、後から考えればこのミュージカル要素こそが現実と妄想との境を曖昧にし、観客をますますアーサーの世界にずっぷり浸からせられてたなと!よくできてる!!!