マシーナリーとも子

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!のマシーナリーとも子のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズという要素が羅列された彼らの名前からティーンエイジを主軸に据えて話を作ったのはめちゃめちゃいいと思う。プロムが絡んでくるのはベタベタすぎるけど下水道から憧れるものとしてはいいし、なんやかんやいってすべての主要登場人物が望みを叶えることに成功してるのが美しくて良かった。とくにスプリンターについては敵役のパワーフライと対比させることで己の間違いを省みて、自分が願ってすらいなかった幸せを手に入れるというか願いを昇華させてるのが良く、実質的に主人公と言ってもいいんじゃないかと思った。
反面パワーフライは闇堕ちした理由と納得ある描写があった分、情状酌量が与えられなくてちょっとかわいそうだったかも。でもゴジラ化してからは完全に調子乗ってたから仕方ないですね。

ビジュアルも凄くて、ヘラで撫で付けたクレイのやつな質感もすごいしそこから繰り出されるアクションも見どころが多い。スパイダーバースとか長靴を履いた猫に比べるとすげー画面の使い方とかトリッキーなアクションという面ではちょっぴり弱くて、それが飲み込みやすすぎて凄さが通り過ぎてしまってるたからもあるなと思ったけどマジですごい。

話の関係上、ガチ敵対的組織ではないのでタートルズとビーバップ/ロックステディが仲良しなのは泣けた。カエルがジンギスカンしかいなかったのは寂しかったけど次回作で4人になってたりしないかしら。

そうそうポストクレジットは映画館に入る前に予想してたものと100%同じで笑っちゃった