【さみしさも。よろこびも。
心のままに生きていく。】
ここのところメンタル激弱だったので、映画に心を軽くしてほしくて観てみたら、ぶっ刺さりました。これです、今の私が観たかったのは。
弁当屋"のこのこ"で働く元風俗嬢のちひろさん（有村架純）。小学生でも高校生でもお年寄りでも、誰でも分け隔てなく接する彼女と、人々との交流を描いたヒューマンドラマ。監督は『愛がなんだ』の今泉力哉。
家族も他人も関係ない。その人が過去にどう過ごしてきたかもどうでもいい。大事なのは今。日々頭でっかちで視野狭になっていた私とは正反対なちひろさんの生き方にだいぶ助けられた。
「あんたはどんだけ自分に自信がないんだよ！」という喝や、ジタバタするから沈むんだ。人間はジタバタしなければ自然と浮くようにできてる。みたいな言葉にじーん。
人間という同じ箱に入ってるけど、みんな別々の星からきた他人。そう思えば分かり合えなくて当たり前。ほんとそう。誰かに期待しても無駄なんだった。というか、意味がないことなんだよね。
私も雨そのものも、雨の音を聴くのも大好きで、そういう登場人物が映画でしっかり描かれてるのを初めて観てそれも感動してしまった。わかるわあああって。
有村架純の元風俗嬢役もすごくはまっていて、歳を重ねていい落ち着きが出てきたなあと思った。いつも心にちひろさんを。落ちた時はまたちひろさんに会いに行こう。
