元風俗嬢で今は海辺の弁当屋のちひろさんのゆるーいふわふわな日常。
何も失うものも、隠すものもない。けど、決して絶望しているわけでも開き直っているわけでもない、ただただ飾らないちひろさん。でも、どこかふわふわと掴みどころのないちひろさん。
そんなちひろさんと、彼女を取り巻くふわふわと掴みどころのない人たちか繰り広げる会話劇に、終始ふわふわーっとなる。
ちひろさんは、何も考えていないようで、何も感じていないようで、でも確かにまわりをふわふわに包み込んでいく。それは、彼女自身がどん底を経験して、そこから救われた言葉たちをあまりにナチュラルに周囲に還元していくから。
この有村架純好きです。