カーネル

スクロールのカーネルのレビュー・感想・評価

スクロール(2023年製作の映画)
2.8
フライヤー持ってるし、スクリーンに行こうとしてたのに行けなかった作品。
原作小説は未読。
こういう映画作品はちゃんとスクリーンで集中して観た方が良さがわかるのかも。特に冒頭の揺れる背景(手持ちカメラの揺れじゃない)など独特な映像はスクリーンで見たかった。自宅のテレビで見ると、スルっと流れていってしまう。

ストーリーは全体的に緩いと感じました。
トピックはいくつかあるので飽きることはないんだけど、見てて間怠っこしいのは当方が彼らよりかなり長く生きてるからですかねwしかも雑にw


生と死が近い。隣り合わせにいる。
学生から次の段階にいく頃の危うさ。
拗らせ、以上にシニカルだよね。
その危うさを自覚しながら青春からフェイドアウトしていくのかも。

死んでから縮まる距離………そんな関係もあって良いと思う。
森君と僕とユウスケのように。
でも死んでしまう前に縮められるなら、それは幸せにつながるんじゃないかと………そう思いたいよね。
その距離感を間違えるとユウスケ(中川大志)と菜穂(松岡茉優)みたくなるんだろうけど。生きながら愛する………生かしながら愛される……。

〝こだま、マジ、死んで欲しい。〟
これが〝僕〟の若さなんだと思う。
これに乗っかった〝私〟は大人の狡さで乗り切っちゃう。
こだまもかつてはかなり拗らせた若者だったのだろうに。それは黒ずくめのこだまを見た時に、僕は感じたのではないかな?

そんな一瞬一瞬もスクロールしながら眺められる………そんな日も遠くない4人でしょう。
けど必ずスクロールの手が、ビタッと止まる時は来るもんです。その時はじっくりと向き合うしかない。






僕と母のところをもっとしっかり描いて欲しかった。
北村匠海はパッとしなかったなぁ。
中川大志は上手い。チャラ男と取材攻勢をかける時のキリッとした記者の2つの顔が両方とも良いぞ。
忍成修吾がパワハラ上司を演じる年齢のなったのか………………。
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