NaokiAburatani

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEのNaokiAburataniのレビュー・感想・評価

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そうか‥シリーズも10周年か‥そりゃ俺も年取る訳だ‥

現実では鏡を見る度加齢を感じる今日此頃だが、作中でも1から6年経過。相変わらず作中の時間経過を測るのに宜野座さんの髪型は便利なんだけど、朱ちゃんの下膨れも気になった。キャラデザ変わり過ぎでは?
それはさておき朱ちゃんも新卒6年目か。出世街道の爆進ぶりにキャリア組ってすげーな、と思わざるを得ない‥ってか朱ちゃんが特別凄いのか?
実質の黒幕と相対した時のセリフで思い出したけど、この人達ってそう言えば刑事だったんだな。なんか話のスケールがデカくなりすぎて刑事が対応する事件なんだろうか、と思わなくはない。まぁ、軍とか外務省とか協力してくれてるけどさ‥

ラストの朱ちゃんの決断と女囚・常守朱 誕生秘話はたまげたなぁ。こんなん3の時点では予想もつかなかった。法の必要性を身体を張って訴える姿とそれでも色相濁らないのは確かに傍から見たらタイトル通りのサイコパス以外の何者でもなく思える。覚悟決まり過ぎてるな、と思っていたけど、施設に収容されて一人で泣いてる姿にやはり免罪体質者も人の子なんだと胸が痛んだ。狡噛さん、早く何とかしてあげてください。

そんな狡噛さんは相変わらずカッコいいんだけど、身体能力が人間の限界超えてやいませんかね。傭兵って凄い。1のやらかしが若干なかったことになってるのは何なんだろうか。宜野座さんよりシビュラシステムのが寛大になってない?その宜野座さんとどうやって和解すんのかと思ったら「ケース・バイ・ケースでいかないか?」の一言で済ますのはチート過ぎた(笑)まぁ、朱ちゃんの存在もあったんでしょうが。やっぱりPSYCHO-PASSは狡噛・常守コンビが見れてなんぼ。ここまで長かったなぁ。

他のキャラ達にもある程度見せ場作ってくれて嬉しい限り。宜野座さんの左腕のギミックは毎回盛り上がるし、須郷さんは銃弾脇腹貫通してんのにかすり傷だ、って言ってドローン操縦するし、霜月監視官は実は朱ちゃんより上手くシビュラ使いこなしてる疑惑あるし。中でも一番の推しキャラ雑賀先生を久々に見れて嬉しかった。嬉しかったのに‥

1の時に感じたシビュラシステムの底知れない気味悪さも大分緩和された気がするのも色々な学びがあったからなんだろうか。朱ちゃんの予想外の行動を面白いと感じるところとかどんどん人間臭さくなってんな。今後人を導くガルガンティアのチェインバーとなるか人を滅ぼすスカイネットとなるか‥

視覚的に背景が壮大な俯瞰風景が多いから劇場で見れて良かった。少しアクションシーンの動きのもっさり感が気になったかな。
時系列的に3の答え合わせ的な映画だけど、それでも十分楽しめた。宗教や海外紛争なんかのテーマを盛り込んでいて大分渋い話だったんだが、ご新規さんは取り込めたんだろうか?自分も含めて根強いファンがいるのも間違いないから皆でまたオールスター総出演の完結篇をお待ちしております。
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