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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEのttのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

いやー面白かった。社会とは、法とは、正義とは何なのか?それを描き、観るものに考えさせる作品。人が人を裁けないのなら、神(システム)がそれを裁くべきであるという主張は、
これまでのPSYCHO-PASSシリーズでも描かれてきたが、その是非が再び問われることになる。人の人による支配、それは必ず格差を産む、ならば真に平等に人を裁けるシステムがそれを為すべきであるという敵の主張。対して監視官常守朱は、法治国家では人が人を裁き、その罪について正しさについて、人が考えるべき、という主張。そして常守朱が選んだ選択は…。この作品元々劇場版パトレイバーっぽい要素を備えていたものの、今作は更に、"それらしく"観えた、日本のみがシビュラシステムにより、安寧と平和を享受する世界、海外で行われる紛争、そしてそれを管理出来る理論、これだけ書いてもパトレイバーっぽい。今作はプロダクションIGが手掛けている作品で、攻殻機動隊的要素も備えているが、更に言えばその前のパトレイバー的要素も継承している、系譜の作品と言えよう。





「他人の罪を理解し自分の正義を疑う。人が人であるためには、議論し続けることが一番大事なのだと、今回の事件で痛感しました。

この議論を止めることが未来の正しい正義の形では無いと私は思います。人には法が必要なんです。」
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