S4KuYuC1NEM4

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEのS4KuYuC1NEM4のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

法が人を守るんじゃない。
人が法を守るんです。(常守朱)
名言かも。今回は加えて、システムに従属するのではなく、共生こそが必要と声高に唱える常守はカッコいいし、本作の真理です。(1番カッコいいのは先生。正義は相対的なものであり、あるのは真実だけなんだから高みから見ろ…落下間際にあの台詞は痺れた。そして絶対的真理)

今作はジョージオーウェル、1983のビッグブラザーも驚きだ‼︎
つまり、人間社会の願いみたいなものを信じているからこその常守の最後の行動は思わずなるほどと思ったし、何より作品の空白が完璧に埋まった。
でも、1期では親友を目の前で殺され、2期で祖母が撲殺され、今回も免罪体質じゃないのに公衆の面前で局長を銃で撃ち殺してもクリアカラーって、1番の怪物は常守だわな。免罪体質よりも厄介じゃん。
しかし、ディストピアにおけるイレギュラーを主題に持ってくる展開は流石だと思う。でも、シビュラのバックドアを利用しての事件は今作だけでよかったと改めて思った。
3期が評判悪いのは、結局コングレスマンとか意味不明な存在だが、最後倒されるコングレスマンがAIなんだから、メンタルトレースとかやってないでマカリナの存在と合わせてAIとシビュラを対峙させるべきだった。梓澤みたいにシビュラの一員になりたいという敵も、それはそれで面白くなりそうだけど…

シビュラは免罪体質者の脳の集合体。昔考えられていた人間の脳と脳を繋ぎ合わせて並列化し、膨大な演算処理を可能としたもの。なので統計と確率で最良の決定を下す。それはもうAIに近いけど、人工知能じゃないよね。たまにAIとかいう話聞くが。
ま、シビュラにせよAIにせよ今の政治家を見ていると、その方がいいかもと真剣に思う。(劇中の法務省の連中も頼りなさすぎ)だって、AIは記憶にございませんなんて言わないから
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