このレビューはネタバレを含みます
本作は常森茜の幕引きを描いた物語です。
1期から一貫していた「法の重要性」を、自身の破滅を以て守り切ったのは流石というべきでしょう。
しかし、それを描くにあたってノイズとなっていたのが、慎導篤志関連の情報です。
本作は「シビュラシステム側VS紛争係数による統治をもくろむ悪役」がストーリーの軸となっています。しかし、そこに慎導篤志をはじめとした新キャラが登場することで本作では回収しきれない謎が残されてしまい、一本の映画として不完全燃焼になっていると感じます。
公開からしばらく経っているにも関わらず席が8割以上埋まっているなど、売り上げが確実に出せるコンテンツなのだから、せめて本作は過去作のメンバーに登場を絞り、慎導関連の話は別の映画に分けるべきだったと思いました。
